初めまして。

私の話です。少しお付き合いください。

 

そう遠くないあの日、僕はいつものように包丁をお腹に向けていました。もはや「楽に逝きたい」という考えすら出てこないほど囚われていたのです。

いつものようにあきらめて、その後ベッドに戻り、ただひたすら恐怖と怒りを感じていました。

怖かった、怖かったと感じ、泣いて、自分は生きていたくない!ないんだ!!くそ!くそ!と、、。枕に向かって大声で叫びました。

 

経験された方も多いと思います。

 

泣くだけ泣いて、落ち着いてきました。ただその後、いつもと違っておかしなことを考えるようになったのです。

 

「生きてりゃいいことある」って、なんでみんな言うんだろう。

 

適当に言うな!俺の人生がわかるか!と、当然のように返したくなるあの言葉。もはや恨みさえ覚えるあの言葉。でもあの日はなぜか、あの言葉に対しての疑問が浮かんできたのです。こんなことは初めてでした。

その日からずっと、その疑問の答えを探そうと夢中になったのです。一日中そのことを考えていました。なんでなんだ?と。

その言葉がよく使われているから、それしか言えないからなんだよな。とかいうありきたりな薄い答えしか最初は辿り着けませんでした。

次は、本気であの言葉を言う人になりきって考えようと決めました。例えば川に飛び込んでしまった人を見てしまい、とにかく夢中で助けようとする人になりきろうと。全身全霊を込めて想像してみました。

助けて、息を吹き返して、少し話せるようになる。

私は言ってみる。生きてれば、いいことある!あるんだよ!本当なんだ!君には分からないかもしれないけど、本当なんだ!

 

結局なりきることは無理でした。

すると、次のことに気づいたのです。

 

あれ?俺今、生きたくないって言う感情忘れてた?

 

確かによく考えてみたら久しぶりに「生きていたくない」を忘れてたな。なんか凄いな、久しぶりだな、と思ったのです。そうすると心の底から力がみなぎり、気づけば「生きる!生きるんだ!」と枕に大声で叫ぶ自分がいました。

 

こんな人もいるんだな、程度に見ていただけるとうれしいですが、

 

生きてりゃいいことがある、の第一歩だと本当に感じたのです。