議論のプロセスがその結果に与える影響について。


この理論は、知っていてもなかなか意識して使い辛い気がします。
僕がバカなだけかもしれませんが、「意味はわかるけど難しいな~」が第一印象なんです。



例えば、今後とりかかる新規ビジネスについて決める選考会があったとします。


ビジネス案は3つ(それぞれをA案、B案、C案とします)。
選考する委員も3人(それぞれを山本氏、前田氏、真鍋氏とします)。


すでに各委員には、ビジネス案に対する優先順位があります。
※お互いの優先順位はわかっているとします。


 ◆山本氏 ①営業部A案 ②営業部B案 ③開発部C案

 ◆前田氏 ①営業部B案 ②開発部C案 ③営業部A案

 ◆真鍋氏 ①開発部C案 ②営業部A案 ③営業部B案



この状態で新規ビジネスを決める議論のプロセスが違うと結果がどう変わるのでしょうか。

先ず、「最初にA案とB案を多数決で決めて、次にその結果とC案を比べて多数決で決める」という選考方法をとるとします。

すると、優先順位をそのまま考えると、A案とB案では、A案が2対1で決まりそうです。
そして、A案とC案では、C案になりそうです。

しかし、お互いに優先順位を知っているとなれば、先読みしながらすると思いますので、以下のような考えがでてきます。

 ・A案とB案で、A案が決まると、その後の選考では、C案になる。
 ・仮にB案が決まると、B案とC案では、B案に決まる。
 ・つまり、実質的にはB案vsC案に等しい。
 ・であれば、B案を新規ビジネスとしてやっていこう!!となります。




もし、「最初に営業部の案か開発部の案のどちらかを先に選び、営業部に決まれば、2つの案のうちいずれかを選ぶ」という選考方法だったらどうでしょう。

 ・最初の選考で、営業部の案になれば、その後の選考では、A案になる。
 ・つまり、実質的にはA案vsC案と等しい。
 ・であれば、C案を新規ビジネスとしてやっていこう!!となります。




さらに、「まず、A案が新規ビジネスにふさわしいか否かを決め、ふさわしくなければ、B案がふさわしいか否かを決める。それもふさわしくなければ、C案にする」という選考方法だったらどうでしょうか。

 ・これだったら、A案に決まりますね。




このように、議論のプロセスをどのようにするかによって結果を左右することができるのです。

これを巧みに使えるようになれば、自分の描いた落としどころに持っていく事も可能なんですが、正直難しい~ショック!