今迄、各種マネジメントシステムの運用をしてきましたが、この度の組織再編でとうとう入社から続けていたマネジメントシステムの運用推進者としての役目を降りることになりました。

そして今は、後任へのバトンタッチをしている真っ最中です。



引き継ぎの時によく私が後任者へ言っているのは、「自分はどうしたいのか?」ということ。

組織というのは、現状マネジメントシステムのサイクルが上手くまわっていたとしても、少しでも気を抜くとスパイラルアップにならずに停滞してしまう状況に直ぐに陥るものです。
推進者というのは、トップマネジメントに代わって最高のモチベーションと高い意識で組織を引っ張ってあげなければ行けないのです。

その推進者自身に理念がないと周りは付いていきません。



以前も『目標管理』について話し合っていた時のこと、後任者が「今は、目の前の仕事が忙しいので目標設定は、落ち着いてからでいいよね」と言ってきたので、おいおいおいおい!!


企業という組織には、必ず目標というものが何かあるはずなんです。
それが、売上目標でも構いませんが、必ずあるはずです。

そして、目標があるからには、各セクションは、その企業目標を達成するためにどうするのかを考えなければいけません。そして、セクションの目標が出来上がります。

さらに、そのセクションの目標を更に下へ下へ落とし込んでいく。これが当たり前なのです。
でなきゃ、企業が掲げた目標は達成できません。


なので、忙しいから目標を立てることが出来ないというのは、論外の話なのです。
ヒマ、忙しいに関わらず、目標ありきです。



その一方で、この『目標管理』をさらに落とし込んで個人に導入するしたが、成果が上がらないと言っているのを聞くことがよくあります。


これは、目標管理が自立したナレッジワーカー(知識労働者)を前提としているからなのです。
逆に言うと、上司の命令に忠実に従って与えられた仕事をしているだけの人を前提としていないのです。


つまり、目標管理を導入する際に注意しなければいけないのは、「心の準備と、個人としての成熟が求められていること」を従業員に認識させることがどれだけ出来るかです。

個人に裁量や権限を与えながら、成熟した個人の育成を図る。
また、上司に対しては、期待されるマネージャー像を伝え、能力開発を行う。
このような企業努力があって初めて、目標管理がモチベーション向上や定量的な成果へ繋がるのではないでしょうか。





個人は自ら進んで仕事に取り組むものだという『Y理論』のD・マグレガーも目標管理の重要性を説いています。