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サミを出産してからもうすぐ1年が経とうとしています。
出産について途中まで書いていたもの。
消そうか迷ったけど、だんだん記憶がうすれてきてるので自分の思い出用にアップします。
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たぶん午前1:30ころ
病室に戻ると点滴に繋がれて、朝まで頭も手も身体を一切動かすなと言われた。
術後のこの夜は本当に辛かった。。。
麻酔が切れてきて、お腹がどんどん痛くなる。
点滴に鎮痛剤が入ってるらしいんだけど、全く効いてる気がしない。
看護師さんに痛いと訴えても鎮痛剤追加してもらうことできず。。
そして暑くて暑くて汗だく。
今思うと熱が出てたのかもしれない。
口もカラカラだけど水飲むこともできないし。
エアコンつけてってお願いしたけど、赤ちゃんが寒くなるから・・・ってことで却下。
もう朝まで一睡もできず
「痛い 痛い」
「あつい あつい」
って言葉が止まらない。
横で赤ちゃん寝てるし、サイードもうとうとしてるから我慢できるものならしたいけど、無理。
黙っていられない痛み。
「痛い」って口に出さないと耐えられない。
しまいには涙も出てきた。
それだけ痛いのに、夜中に助産師さんが来て、何のためかお腹を思いっきり押された。
激痛
悪露がドバーッと出るのを感じた。
そして、術後1,2時間くらいで初乳を飲ませようと、看護師さんがやって来た。
体が起こせないから、赤ちゃんを胸の上に置いて看護師さんが無理矢理おっぱいをくわえさせる。
今思うとありゃ飲めないよって角度でグイグイくる。
結局私もまだほとんど母乳出てなかったし、赤ちゃんもうまい体勢とか角度を見つけてもらえず、きっと初乳は飲めなかったと思う。
なんか悲しかったな。
そんな長い苦しい夜があけて、朝。
まだ痛いけどピークは越えた感じ。
あぁ明けない夜はないとはこのことか。
朝9時ころ
先生が来てチェック。
「うん、大丈夫ね〜。
じゃあ、歩いてみようか!」
衝撃的なひと言。
歩く!!????
手術からまだ8時間しか経ってないし、
からだ1センチ動かすだけでも激痛なのに??
少しでも早く動き始めた方が傷の治りが早くなるし血栓症の予防になるってことらしいけど、、、
いや無理だよ、無理
そんな私の気持ちなぞはお構いなしに尿道カテーテルが外された。
イコール
尿意があれば自力でトイレに行くしかない。
スパルタ!!!
日本ならまだベッドの上で過ごしてるんだろうな。
でもね、モロッコは帝王切開でも術後1〜2日で退院だから、やるしかない。
歩けなきゃ家に帰れないし、生活できない。
看護師さんとサイードとベッドのリクライニングに助けてもらいながら起き上がる、ベッドから足をおろす、立つ、歩く、ベッドに戻るの練習。
ひとつひとつがまじで激痛。
点滴でも飲み薬でもいいから痛み止め欲しいって再度訴えるも、却下。
なぜ、、、
出産前サイードが帝王切開を嫌がる私に、陣痛の痛みを感じなくて済むんだよって言ってたな。
気遣いなのはわかってるけど、術後のこの痛みをそのまま差し上げたかったわ
病室内にあるベッドから1メートル先のトイレが、モロッコー日本くらいの距離に感じた。
しかも子宮周りの筋肉が使えないせいかおしっこを我慢することができない。尿意を感じてからトイレに向かうんじゃ間に合わない。
トイレで何回も無意識に涙が出たなぁ。
そんな歩く練習を手術当日から1時間おきくらいにやって、寝てもいないし、もう疲労困憊
そんなひと、ゆっくり休ませてあげたいよね。
せめて1日くらい。
日本人ならさ。
でもここはモロッコ。
家族、親戚が面会に来る来る。
心配してくれたのはわかるし、赤ちゃん見たいのもわかるけど、、
(そっとしておいてくれ
本音)
でも親戚のおばさんがスープを持ってきてくれたのはありがたかった
看護師さんから「術後はスープとか液状のものから食べてね」って言われたんだけど、朝ごはんに出されたのは普通にホブズ(パン)とアテイ(お茶)。
昼はケフタ(ミートボール)と野菜とリンゴ。
モロッコは患者に合わせた食事は出ないのね。
必要なものは持参スタイル。
クリニックに高い出産費用払ったんだからさ、もう少し対価があっていいと思うんだけど。
生まれたときに赤ちゃんの体をきれいに拭くタオルも持参だった。
そして一枚は紛失、一枚は血だらけになって返却された
日本と比較なんて無意味なのはとっくにわかってるんだけどさぁ。。
術後一泊で帰されそうだったけど「無理です!」と主張して二泊させてもらった。
でもスパルタのおかげで?術後2日目の退院の時にはなんとか1人でトイレに行ったり廊下を歩いたり、軽く階段上り下りまでできるようになった。まだまだ痛いしヨロヨロだけど。
今思い出しても本当にがんばったな私
退院後は2週間くらいの間、2日ごとに看護師さんが家まで来てくれて、傷のチェックと消毒と抜糸をしてくれました。
綺麗でテキパキしてて入院中から好きな看護師さんだった
そんな感じで
モロッコでの出産を無事に終えました。
なかなかパンチの効いた経験でした。
でもあれだけ苦しんだ痛みもすでに遠い記憶になりつつあります。
もし日本の病院だったら帝王切開になったかなって今でもうっすら考えることがあるけど、4000グラム超えだったサミを押し出すのはそう簡単ではなかっただろう。
モロッコの出産はバースプランなんてもの存在せず、出産に選択肢とかほぼなく、とにかく元気に生まれればいい。それだけ。
でもまぁ、出産前はいろいろ思いを巡らせたけど、生まれてみたら、出産は子育ての始まりにすぎなかったかも。
とにかく
健康で生まれてきてくれたことが一番
そしてすくすく元気に育ってくれていることが一番
ですね。
おしまい。