モラハラをするような人間は、さぞかし家庭内では亭主関白、職場でも威張り散らしてるかと思いきや
（そういう例も多いけど）
私が遭遇したモラ男は
家庭内で疎外されていた。
もっとも、私の同情をひくために被害者面をしていたのだろうが、
理由はなんにせよ妻と子どもから仲間外れになっていたらしい。
妻と子どもだけでレジャーに行ってしまったとか、
妻が冷たい目で見るとか、
レスだとか
可哀想な俺アピールがすごかった。
その話を聞いて、最初はこんなにいい人なのにどうしてだろうなんて思ってた。
でもちょいちょい気になったのが、
妻を“山賊”って呼ぶんだよね。
妻の知らないアダルトチャットの公開掲示板でだよ？
性別も品性も否定するあだ名。
私には、「妻は女じゃない」って聞こえた。
妻のことを陰でひどいあだ名で呼んでるってわかった時点で気付くべきだった。
妻を山賊と言いながら、自分は他の女を物色。
子ども３人もいて。
ひどいのは、モラ男の方だったんだと気付く。
自分の子どもを生んだ女以外なら、他人の妻でも女ってのが理不尽。
自分の理想と妄想押し付けられるなら誰でもいいってことだ。
子どもの世話はよくしてるアピールが多かったけど、
たぶん子どもなついてないし。
「普段穏やかなボクが怒ったので娘がビックリしていた」
とか言ってたけど穏やかな人はキレたりしない。
「息子が凄んでる(笑)」
とか小馬鹿にしてスカしてみたり、たぶんそれ憎しみの目だよ。
最初は、子どもの面倒見がいいな、ほのぼのした親子の風景だなんて思ってた。
本人もそんな感じをアピールしてたし。
でも今こうしてよく考察すると、モラハラの鱗片がそこかしこに散らばってるのがわかる。
全て、モラ男の見せたい虚構だったのだと。
妻がいないと洗濯機も回せない人間が、育児に協力なんて出来るはずない。
職場での話をする時も、
「その時ボクはニッコリ微笑みながらこう返した」
とかナルシストで演技じみたワンシーンをアピールする。
妻にひどい目に遭いながら子どもを可愛がる家庭人・『ザ紳士な男』
って設定。
あくまで設定。
自分の“大したことのなさ”を直視しないための。
家庭や職場でも、
そして自分自身さえも自分の存在を感じられず、
ネット風俗の世界でしか王様気分を味わえないモラ男。
バリバリの虚像でカッコいい俺様を気取るなんて虚しいだけだが、そこにしがみつく。
モラハラを発揮する場所はモラ男によって家庭内だったり職場だったり異なるだろうが、
居場所がない人間は
『客』として、至るところに出没する。
レストラン、コンビニ、服飾店、ショッピングモール。
風俗、キャバクラ、ネット。
こうして書くとネットでネーチャン相手にモラハラだなんて、一番ショボい。
顔の見えるリアル世界では誰にも強く出れないくせに
自分のことをご主人様と呼ばせるなんて。
そしていつしかそれをサービスではなく現実と思い込む。
こっちもまさかチャット客にモラハラされるなんて思ってないから油断してたわ。
とにかくモラハラする人間なんて心理的にどっかで疎外されてるんだよ。
孤独で、疎外感に耐えられず、他人にその怒りをぶつけてるに過ぎない。
だからモンスター・クレーマー客って帰らないししつこいの。
怒りながら構ってー！！
って叫ぶ乳幼児と一緒だ。
とても弱い人間なんだと思う。
でも、それが許されるのは本物の乳幼児だけ。
４０・５０以上のオッサンに無償の愛情なんか注げません。
無理なものは無理。理由なんて必要ない。
本人は
「みんな俺のことを無視する！
クソーみんな俺のように不幸になれ！！
もっと嫌がらせしてやる！！」
ってどんどん重症化してくけど。
自分は他人に尽くされる権利があると思ってるから話にならない。
こっちがまともな対応したって到底引き下がりゃしない。
相手は因縁つけて絡みたいだけだから。
責任とれとかなんやかんや離れようとしない。
すごい幼児性。
反抗期の中学生とか、イヤイヤ期の子どものような。
怒りをぶつけるって、究極の甘えだもん。
モラハラは、全部受け止めてくれるママが欲しい人。
決して、王様でもご主人様でも神様でもスーパーマンでもない。
モラ男は自分を特別だと感じられないから、他人に特別扱いを強要する。
そんな理屈は大人の現実世界では通らないんだってば。
モラ男の思い上がりをへし折るには、
モラ男を見捨てること。
疎外感や孤独は、奴等らが招いた結果なのだから。