モラ男が円形脱毛症になるほどストレスを感じること。
それは、
『私の幸せ』だ。
私がA君と仲を深め、気分が安定していくほどに、
モラ男は不安定になっていった。
自分が蚊帳の外にいることが、それはそれは大きなストレスのようで
私がサイトのブログで楽しかったことや嬉しかったことを書くと、モラ男は力を失ったように暗い人間性を隠そうともしなかった。
私がブログを更新すると、モラ男もすかさず書き込みにネチネチと落ち込んでいるアピールするのはウザかったが、
ある時モラ男は、
「円形脱毛症になった」
と書き込んでいた。
モラは注目を浴びるための作り話を平気でするので怪しい部分もあるが、円形脱毛症になったことは本当だったのではないかと思っている。
円形脱毛症になるほどターゲットの幸せがストレスだというのはいかにもモラハラらしい物事の感じ方だからだ。
今まで積み重なった数々の皮肉や嫌味から、私の幸せが気に食わないのだろうなとは薄々思ってはいたが、
ここまで
『お前が楽しそうなのはストレスなんだ』
とメッセージをダイレクトに感じ取ったのは初めてだった。
しかも、キャバ嬢に受け狙いで円形脱毛を見せたら本気で心配されたとか、ウザい小話を絡めてアピールしてくる。
私のキャバ歴を知っていて、『キャバ嬢』という言葉を出し、何らかの心的反応を私から引き出そうとしているのは明らかだった。
もちろんガン無視だが。
モラ男はさりげなさを装って、ターゲットだけにしかわからない微妙な言葉をチョイスし、ターゲットに関するエピソードを連想させるように仕組む。
暗に、「お前のことだぞ」とわかるように仕向け、ターゲットが“気にする”ことを期待しているのだ。
そんな無意味なこと…
考え過ぎじゃないか?
いや、それがモラ男の生き甲斐、エネルギ源ーなのだ。
ターゲットが心を消耗し、すり減っていく姿がモラハラの欲求を満たす。
他人の幸せを喜べないことは多少なりとも誰にでもあることかもしれないが、
円形脱毛症になるほど他人の幸せにストレスを感じること自体がモラ男の異常性を物語っている。
妙なハイテンションで円形脱毛症をアピールするモラ男を、
「こいつヤバイな」
と私はただただドン引きながら眺めていた。