たとえばですよ、た、と、え、ば
カウンセラーという肩書きを取った、あなたが言いたいことは何ですか?
と聞きたくなるようなブログを、自分もブログを始めてからよく目にするんですよ。
書き手の体験談もなければキャラクターも見えて来ない。
全部どこかのメンタル本に書いてありそう…。
だからどんなに良さそうなことを聞かされても説得力を感じない。
何より、そう言ってる本人が、全然癒されてる感じがしない…←(これって不思議なんだけど)
それでもその人達から見たら、私の方が困った人に見えるのでしょうね。
山田詠美著書の、『アニマル・ロジック』の作中に出てくるワンシーンが思い出されます。
浮浪者を内心見下していると気付かずにボランティア活動に向かった女性が、出会った浮浪者に逆に睨まれて思うこと。
『浮浪者のくせにその目は何なのよ、こっちは助けてやってるっていうのに』
最終的には男の執拗な視線に耐えかねて、ボランティア活動に行ったはずの女性は浮浪者の男をボコボコに殴っちゃうんです。
その後男を自宅に連れて行き、バスタブにぶちこんで浮浪者の男を洗うんですが、女性はワンワン泣いてしまいます。
自分自身の満たされない思いや傲慢さに気付いたのでしょう。
その時に浮浪者の男が発した一言
「救済なんてくそくらえ」
ひどい言葉ですね。
でも今は、その言葉の意味がなんかわかるような気がするのです。