鷹狩りというレジャーが始まるね | フクロウのいる家

鷹狩りというレジャーが始まるね

安岐(ハリスホーク♀)
安岐(ハリスホーク♀)

古の技術の継承などという言葉でカモフラージュし貴重な動植物の命を絶つ“鷹狩り”という自然破壊行為が北海道では今月から、その他の地域では来月になると始まる。

彼らが手にする棒で叩き掻き分けて侵入した、ボサと呼ぶ叢(くさむら)や藪(やぶ)を通過した後には踏み潰された絶滅に瀕する植物や、小動物や昆虫などの住処の破壊者の足跡が虚しく残る。結果そこで生活している野生の猛禽の狩場を荒らし、彼らが生きる為の狩りの難易度を上げて住みにくくする。そんな鷹狩りが現代で必要か。

人の数も少なく多くの自然が手付かずで道はアスファルトに覆われてない、そんな近代的な生活とは程遠い時代であれば鷹狩りの際に行われる破壊行為程度では、広大な自然はビクともしなかった。しかし現在に残る自然は小さく狭く点在する形となり、それは動物たちが移動することも困難なほど一つ一つが離れた島で、そこに残る遺伝子は濃縮され僅かな外圧で絶滅してしまう。もう一度問う。こんな時代に鷹狩りが必要か。

伝統という言葉を掲げているが、古来からの技術をまともに学んだ者がどれだけいるのか。ネットや書物や人に教えを請いながら、ただ獲ることだけを追求したレジャーを楽しんでいる者が殆どだろう。環境の側がそんな遊びにいつまでも付き合っていられないのだ。自己再生可能なレベルは遥か前に過ぎ去り、僅かな破壊で簡単にバランスは崩れ絶滅してしまう。

フィールドに踏み入る前に目の前にある自然を今一度見直して欲しい。そこにいる生き物たちの息吹を感じ取れるまで。



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