ペタしてね

セロトニンに関して



セロトニンは、通常は脳内での話となるが、本当のところは、お腹の中にある、長い器官である小腸からも分泌がなされている。


けれども、ここでは、脳内のセロトニンに的を絞って、説明を勧めていきたい。


前回のブログでは、「セロトニン神経の働き、その5つの作用」だけを述べて終えたので、ここで、もう1度、それを有田秀穂著【脳からストレスを消す技術】(サンマーク出版 1400円)の本から、紹介をしたい。



1.クールな覚醒


2.平常心の維持


3.交感神経の興奮


4.痛みの軽減


5.良い姿勢の維持


それらを、一言で表現をすると、セロトニン神経が活性化していれば、「頭がクリアーになり、元気がみなぎり、心は安定し、ストレスや痛みに強く、姿勢も表情も引き締まる・・・・」と書いてあるが、これを中年以降の人たちには、若返り=アンチエイジング効果が、一番期待できる物質は、このセロトニンを活性化させることである。




ジドニからの解説・・・・



1.のクールの覚醒とは、気持ち良く目覚められた状態を意味している。



2.セロトニンの分泌量が少ないと、いわゆる、切れやすいとか、すぐに怒りやすい・・・等の、感情がむき出しとなりやすいので、我慢をするということが出来ず、人間関係もうまくいかなくなる。また、この本では、スポーツ選手につきものの失敗だが(ミステイク)、すぐに気持ちを落ち着けて立て直してくれる働きをもっている。



3.交感神経とは、日中の活動時間帯に合わせて、脳と内臓諸器官の状態も、それにともなっての活動をしている状態を言う。


一方、副交感神経とは、夜、心身をお休みする時間帯であり、睡眠がとれて熟睡できる状態を言う。


この本によれば、セロトニン神経が弱まると、自律神経失調症となり、めまい、立ちくらみ、体の一部が震える・・というような症状が出ることもある・・・と書いてある。



4.痛みに関しては、脳内の中心部分に、中脳水道という、脳せき髄液が、脊椎の中を通して流れているが、その中脳水道の周辺の脳では、ベーター・エンドルフィンという、脳内麻薬で長時間の鎮痛作用をもつ、痛み止めの物質が分泌されており、さらに、他の脳では、短時間の鎮痛作用をもつ、エンケファリンという痛み止めの物質も作られている(これを商品化された医薬品は、有名な「ロキソニン」という痛み止め用として、皆様だけではなく、世界的にも利用されている。


つまり、その「ベーターエンドルフィン」と「エンケファリン」の2種類以外で、痛みを軽減する脳内物質として、もう1つの物質「セロトニン」が関与していることは、医学の歴史としては、わりと最近のことである。


これは、余談だが、ベーター・エンドルフィンに関しては、実はお腹の中にある小腸内にも、それを分泌していることが最近になって発見され、それを発見した2人の学者は、ノーベル医学賞を受賞している。


この本では、たいしたケガではないのに、他人よりも痛みを強く感じたり、痛みに弱い人は、このセロトニン神経が弱っている可能性がある・・・と。



5.この本には、下記のように書いてある。


セロトニン神経は、抗重力筋につながる運動神経に、直接、軸索を伸ばし刺激を与えている。


抗重力筋とは、文字通り、重力に逆らって働く筋肉であり、首筋、背骨の回りを支える筋肉や足の筋肉、そして、まぶたや顔の筋肉が、それである。


セロトニン神経が弱ると、それらの筋肉が弱まり、姿勢は悪くなり、ゴロゴロした生活が多くなり、顔の表情や目元に力がなくなり、ダラッとした印象となる。



ジドニより・・・・


上記の中では、5番目の「抗重力筋」だが、要は、それらの筋肉を、毎日、適度に動かしたり、刺激を与えたりすることは良いと思う。


その1つの方法として、リズム感ある音楽を聴きながらウォーキングをすることや(ダラダラと歩いては効果がない)、その他、身近なやり方は、前回のブログに、「たった5分間で出来る、セロトニン活性化運動・・・」を、色々な人たちでもできる方法を紹介してあるので、そちらをお読み頂きたい。


読者の多くは、美顔や若返りに関心ある女性たちも多いと思うが、まぶたやお顔に、適度に刺激を与えることは、自分でできるアンチエイジング効果=または、老化防止効果も期待できると思う。


とにかく、この、その有田東邦医大教授が書かれた本をお読み頂くのが、何よりも一番理解しやすいと思う。


本の内容は、普通の方たちが読んでもらっても、理解しやすい内容で書かれてある。



本日も、お読み頂き、有難うございました。


ジドニより