ペタしてね

読者の皆様、


だいぶ、長くお待たせ致しました。


このお正月に、出かけた神社の境内で、甘酒を頂いたり、または、自宅で頂いたり・・・・と、酒粕を使った甘酒は、日本古来からの誇りある伝統食品の1つだと思います。


さて、1つ1つ、医学的な背景を述べての解説をしますと、本当に期間ばかり、かかりますので、今回は、一気に簡潔に述べていき、完結したいと思います。


引用文献は、秋田大學医学部名誉教授【酒粕の凄い効用】(おおぞら出版 1200円)からです。




1.酒粕は、リンパ球が、ガン細胞を殺す、ナチュラル・キラー細胞の活性を強めることが判明した。


2.抗がん剤の投与における、小腸粘膜がただれるのを防ぐ働きがある。


3.ガンになると、体が痩せて食欲も減少し、手足が冷たくなる・・・というのは、トキソホルモンLというのが、癌細胞から出る仕業だが、酒粕は、それを阻害する働きがある。


だから、ガン予防用の食品として、推奨できる。


4.酒粕や、そのエキスは、シミ・ソバカスを予防し、美白・保湿・保温・アトピー性皮膚炎の方たちにも良い。


5.血糖やインスリンの上昇を阻止し、おなじ量を食べても、太りにくくする、いわば、肥満の予防になる。


6.大脳内には、バソプレッシンというホルモンがあり、それは、記憶の保持や学習機能、神経伝達に関与している。

それは、プロリルエンドペプチターゼ(PEP)という酵素(ペプチド)によって、分解されることで、大脳内は、調和が保持出来ているが、認知症の人には、そのPEPが異常に、そのホルモンを分解してしまうことがわかっているので、その阻害薬という認知症薬の研究開発が進められている。


日本酒や酒粕には、それぞれ3種類づつ、そのププチドが含まれていることがわかり、そのうちの1つ、S-アデノシル・メチオニンという物質が、日本酒の原料の酵母の中の1つに、含まれていることがわかり(ワイン酵母やビール酵母にも含まれているが、日本酒の酵母のほうが、はるかに多い)、それは、不眠症やうつ病にも効果があり、外国では、それを医薬品として使用している国もある。




7.老化防止効果用の抗酸化物質の1つとして、フェラル酸があるが、これは、体内の脂肪の過酸化反応を抑制し(過酸化脂質の生成の抑制)、体を守ってくれる作用があり、日本酒や酒粕にも含まれている。


8.1817年、ジェームズ・パーキンソン博士によって、パーキンソン病が世界で初めて発見・報告された。


パーキンソン病になると、L-ドーパの薬が処方されるが、酒粕の中に、このL-ドーパが含まれており、うつ病の症状軽減も図れる。




ジドニの編集後記・・・・・・・・



日本酒・ワイン・ビール・ウィスキーなどのお酒は、少量ならば、「百薬の長・・・」という諺がある。


しかし、過ぎれば、肝臓や脳を冒してしまうので、「過ぎたるは、及ばざるが如し・・・」は、言う必要もない。


ビール酵母から作ったバランス栄養食品は、{エビオス錠}という医薬品として、皆様方の近隣のドラッグストアーにて、販売されている。


しかし、酒粕の効用は、それ以上の色々な成分と効用があるようで、上記だけではなく、これまで何回かのシリーズに渡って、このブログで述べてきた。




ところで、母国・・・というよりも、世界の中でも、誇れる伝統があり、これほど、バランスがとれた、素晴らしい健康食品が、最寄りのスーパーマーケットで、市販されているのに、利用される方は、本当に少ないようである。


酒粕を使った漬物も良いし、酒粕1袋を、スーパーから購入をしてくれば、味噌汁の具材の1つとして、少量ずつ、小さく指でちぎって入れれば、微量のアルコールも飛んで、子供さんから大人まで、バランス栄養材の1つとして摂取できよう。


高価な健康食品の利用も良いが、食べ物の食材の1つとして、創意工夫をして頂きたい。


家族全員を健康にさせるのも、病気がちにさせるのも、全ては、調理を担っている主婦(夫)の調理時の智慧1つに、かかっている・・・と言っても、過言ではないと思う。



「食」という字は、「人を良くする・・・」という合わせ字である。


中国では、「医食同源」・・・・5000年間の壮大な食と医学の歴史がある。


外国へ行って、尊敬をされる人は、母国の伝統文化を知り、その場で、すぐに見せる事が出来る人である。


国内で、有名な大学を卒業した人でもなく、国内で有名な企業に勤務をしている人でもない。


なぜならば、外国人にとっては、それを話しても、全く知らないからである。


あなた様が、もしも、外国へ行って、買い物をしたり、感動したりするのは、日本国内にも見たことがある商品だろうか?


そして、国内でも同じ建物であろうか?


他人を知ることよりも、自分自身を知る事が大切である。


外国の文化の知識を知ることよりも前に、まずは、生まれ育った母国の伝統文化を(音楽・芸術・食べ物=料理・芸事・武道・・・)、知ることが、最優先なのである。


これは、外国へ留学、または住んだことのある経験者からの生の声である。


外国へ行けば、自分の親や家族を、とても誇りに思っており、またとても大切にしていることも、思い知らされる。


今の日本人は、どうであろうか・・・・?