ペタしてね

1.味覚の味について・・・・


味には、「甘味・苦み・辛み・酸っぱい味・塩っぱい味」の五味がある。


フランス料理・イタリア料理・・・も、中々、美味しい。


だが、日本国内での伝統的な調理法には、隠し味用として、昆布・


削り節・乾燥シイタケ・・・を使って、ダシを取るという古来からの調理法


が存在している。



2.昆布には、グルタミン酸という「うま味」がある。


 削り節には、イノシン酸という「うま味」がある。


 乾燥シイタケには、グアニル酸という「うま味」がある。



3.グルタミン酸は、海苔、白菜、トマト、しめじ・・・にも、含有される。


イノシン酸は、マグロ、アジ、サンマ、イワシ、煮干し、シャケ、車エビ、


海苔、肉類にもある。


グアニル酸は、ホタテ貝、カニ、ウニ、海苔…にも、含まれている。



4.グルタミン酸は、人体の体重の2%、存在している。


つまり、体重50kgの人ならば、1kg、存在しているという。




では、なぜ、そんなに多くのグルタミン酸が、人体にとって、必要なの


だろうか?


去る12/11(日)、東京駅前にある8階建ビルが、まるごと、本だけの、


八重洲ブック・センターがある。


そこの7階へ行くと、医学・介護・建築だけの専門書(外国からの輸入


書もあり)があり、そこで、精神科医師向けの本で、専門医を目指す


為と、既に、専門医である人のために発行された最新版の医学書を


購入したので、そこから、少しだけ、引用をさせて頂く。


「大脳皮質の神経細胞の80%以上は、グルタミン酸を神経伝達物質と


している。よって、その回収が円滑になされないと、その周囲の神経


細胞や隣接するシナプスに、影響が出現する・・・」と。


【専門医のための精神科臨床 リュミエール16 脳科学エッセンシャル


精神疾患の生物学的理解のために】(中山書店 9450円)より



シナプスとは、例えて言うと、電車では、上りの電車が最終駅に到着


すると、折り返し、下り電車となって帰って行くが、帰りの電車が、


帰って来れないと、乗客に大変な迷惑がかかり、駅周辺に、人々が


溢れることになる・・・と同じ原理なので、これが脳の大脳皮質で起き


ると、例えば、脳梗塞による麻痺などとなる。



5.水分補給と、その医学的背景・・・


脳内には、脳細胞と、それを守る脳せき髄液を1日24時間で、500ml、


【標準脳外科学】(医学書院より)、一方、アメリカの翻訳の医学書、


【ヒトの脳】(廣川書店)では、700ccと書いてあるが、ともに、脳室=脈絡


叢という所で、大切な脳を、外部からの衝撃から守る為と、常に一定の


温度に維持している役目として、脳は、脳せき髄液によって保護されて


いる。


6.今回、購入した本には、脳内にある神経細胞の10倍の数も存在する、


これまでベールに包まれていた、グリア細胞の中に、新しい作用をもつ、


4つの細胞が記載されていたが、これら、4種類の作用機序については、


ノーベル賞受賞クラスの世界最前線の研究課題の分野となっており、


日本でも、東京薬科大学の工藤教授が、その最先端の研究者の1人で


あり、その研究成果は、科学誌【ニュートン】(2004年12月号)に、「脳解


明の現場をみる」と題した研究内容が掲載されている。


下記の内容は、わかり易く解釈をしての説明となっているので、御了解


頂きたい。



A.オリゴデンドロサイト・・・統合失調症や多発性硬化症に関与している。


B.アストロサイト・・・グルタミン酸とカルシウムに大きく関与している。


C.ミクログリア・・・・・脳内の、いわば警察官の役目をしている。


            また、アルツハイマー病、パーキンソン病、


            ストレス、生理的な痛みや原因不明の痛みにも、


            大きく関与しているとのこと。

            

D.上衣細胞・・・脳せき髄液から、栄養を摂取する細胞である。



6.グルタミン酸・GABA・ベンゾジアゼピン系薬物・・・・



この最新の医学書の後半には、下記のようにも記載されてあった。


「脳内には、約100種類以上の神経伝達物質が存在しているが、中でも


グルタミン酸とGABAが、最も重要な働きをしている。それは、興奮性の


グルタミン酸と、抑制性のGABAである。GABAの受容体は、ベンゾジ


アゼピン系薬物が結合することで、精神薬理学的に重要な受容体として


知られている。GABAによる抑制系は、年齢とともに発達し、過剰な抑制


は、記憶や意識障害を引き起こす・・・」と。



7.子供の時の人体実験・・・・



脳内は、水に溶ける栄養素は、血液・脳関門という特殊なバリヤーという


濾過機があるので、脂溶性=油類でも、分子量が小さいDHAのような、


魚の油のモノでないと入れないという、医学の常識がある。


しかし、同じ油の栄養素、ビタミンEや、魚の油のEPAは、脳内へは入れ


ない事になっている。


だが、私が、小学3年生の頃、テレビCMでも大変有名なOOOの会社で


造っているOOOの化学調味料を、当時は、頭が良くなる調味料として、


毎日、一夜漬けの白菜などに、ふりかけて、家族全員が食べていた。


私は、単純な子供だったので、親に隠れて、ある日、そのOOOを、大匙


山盛り一杯食べたら、すぐに気持ち悪くなって、吐き気と強い頭痛が、


してきて、とても困った状態になった嫌な思い出を、今も鮮明に記憶を


している。


つまり、水溶性の化学調味料なのに、すぐに頭が痛くなってきた・・・と


言うことは、その医学の常識である、水溶性のモノは、脳内には、血液・


脳関門というバリヤーがあるから入れないのだ!!!・・・という医学の常識


は、間違っている・・・のかも知れない。


何事も、例外というのがある。



8.日本古来の伝統食品「うま味」を食べての結論として・・・・



長い説明になってしまったが、要は、私たちが、毎日、何気なく食べたり、


飲んだりしている食べ物は、どうやら、おおむね。脳内にも入っている


という可能性が、高い・・・ということである。



つい最近、関西地方へ往診へ行く機会があり、後で、お礼の品物が届


けられた。


それは、関西地方では、大変有名な漬物店で造られた、千枚漬け、他


約10種類入った贈答品であった。


50年以上も生きて来て、まだ1度も食べた事がない「千枚漬け」を、袋


から開けたら、白カブ数枚の下に、昆布が入っていたのである。


食べてみたら、生まれて初めて味わった、何とも言えない深みと広がり


をもつ美味の味なのである。


つまり、ダシ用昆布からの「うま味」と自然の塩とが混じっての味わいな


のである。



9.医食同源の食べ物と脳=心の病気・・・・



脳=心の病気の患者の数は、年々増加している。


私は、医療職の1人として、治療も大切だが、最も足元の毎日の食べ


物をもう一度、古来からの伝統的な調理法にも、目を向けて、手間は


かかるが、自然のダシの食材を使って、ダシを摂れば、それが、やが


て脳内にも、少なからず到達して、自然利用される確率が、大いに、


あるのではないのか・・・と思っている。


たまには、家族そろっての外食も良いが、毎日の食生活は、化学的に


製造された調味料ではなくて、自然の食材を使われる事を、提案をし


たい。



母親が、女性が、賢くなれば、家族全員も健康になれる!!!!!!!!


なお、玄米を食べれない人は、GABAやイノシトールを含む発芽米を


白米に混ぜて食べると、より良いかも知れない・・・・。