マドンナ、トム・クルーズ、テニスのナブラチロワ、カーター元大統領、世界的な高級ホテル
の社長、シュルツィー氏と幹部たち・・・・・・に、共通したことは、マクロバイオティクスという食餌療法である。
簡単に説明をすれば、日本古来の伝統食を食べることに尽きる。それらを、もっとわかりやすく説明をすると、
玄米・味噌汁・漬物・味噌・醤油・大豆製品(納豆・豆腐など)・有機農法による野菜・・・・を、摂取することである。
本部は、アメリカのボストン市内の元修道院を購入し、そこで、毎月、欧米から学ぶためにやって来る男女や、
自分の病気を治したくて、宿泊をしながら、そこで学ぶ人たちも、一緒に開催される、研修会を開くのは、アメリカ
のシュバイツァーという異名をもつ、日本人の久司道夫夫妻である。久司氏は、医療関係者ではない。履歴を調
べて見ると、東京大学法学部卒だが、在学中に、世界平和のことに関心があり、そこでの出会いがあったのが、
日本国内では全くの無名的存在であったが、ヨーロッパでは大変有名だったのが、久司氏の師匠である、桜沢
一如(ゆきかずと読む)氏であり、その桜沢氏の師匠は、明治時代の食養家、石塚左玄氏である。
中国の孔子の漢文に、「格物致知 誠心誠意 修身斎家 治国平天下」というのがある。この意味は、物事や
人間の本来の真心の道理がわかれば、その人間からの言動は、誠で嘘はなくなるので、わが身も治められるか
ら家の中も整うので、民衆の生活は安泰となり、結果として国は平和となる・・・ということである。つまり、世界平
和の一番の根源は、自分の家族の平和が出発点ということである。人間社会の構成は、家族だからである。
つい最近、テレビで、世界的なマドンナの家庭の食餌を担当している、ある女性のことを、追跡レポート取材を
放映していたが、調理は全く公表はされていなかった。それに不満をもった、私の知人の若い看護師から、早
速、その報道内容に不満のメールが寄せられてきた。私も同感であった。
マクロバイオティクスという食餌療法は、要は、先ほど言ったように、古来の日本食なのである。関心ある方
や、詳細は、本屋さんやネットで、探せば、色々と販売されているので、それを購入、読まれたし。
ここでは、簡単ながら、要約をしてみる。
1.身土不二・・・・自分の住んでいる地域に近い所で採取されたモノを食べる。遠い国からのものだと、害虫駆除
用に、猛毒の青酸ガスの燻蒸消毒倉庫に入れられるし、腐らせないために、防腐剤などの化学
物質の添加が、法律上、行われるし、運送にかかる天然資源の石油等の消費と地球温暖化に
も影響が出るからである。石油を頼らなければ、利権争いから派生している戦争も起きない。
2.陰と陽の調和・・・・・陽は、太陽の当たる地上に出来る植物の茎・葉・花・実を食べるという意味と、地上に出来
植物の摂取という意味も含む。陰は、太陽の当たらない地下にできる、根(大根・人参・牛蒡な
ど)のモノという意味と、海の中にある海藻や魚介類の食品という意味もある。
3.有機野菜を摂取する・・・・・田畑の土壌のことは、普通の人には理解できないであろうが、私は、東北の農家育
ちの身である。子供の頃は、毎秋には、落ち葉を拾いに、背中に背負子を背負い、広葉樹林の
ある低山のふもとへ歩いて行き、拾い集めては、持ち帰って一か所に集め、そこへ、定期的に水
をかけることで、腐って堆肥が出来上がる。それを毎年、春には田畑に蒔くことで、結果として、
土壌にミネラルが豊富の上、土壌菌が元気に生きているので、土壌はふかふかと柔らかくなり、
土壌中には空気の通気も良くなるので、田畑を耕す必要はなくなり、ミミズ等の微生物も多くな
り、そこで出来た野菜や米には、冷害や害虫にも強くなり(植物が出す香りは、実は天然の害虫
を寄せ付けず、殺菌効果のある天然の抗生物質なのである。ロシアのトーキン博士は、これを
ロシア語で、フィトンチッド=植物が殺す意味と命名した。日本では、森林浴という言葉に転化して
有名である)。自然からの恵みの色は、人体内で有毒な作用として働く活性酸素を無害化する作
用がある。五色=白・黒・黄・緑・赤。野菜などの色は、無論、五色以外の色も豊富にあるが、
それに捉われず、新鮮なモノを選択して購入し、生野菜で摂取できるものは生野菜で、そして、
上手な調理法に沿って(味覚で美味しくではなく、体に良い調理法に沿うこと)、行うことが大切。
4.一口100回噛み噛み・・・・良く噛むことは、今更説明する必要はない。ただ、噛む回数が多いほど、顎の筋肉が
使用され、脳内の血液循環(心臓→動脈→静脈→心臓)が、促進作用として働いて良くなる。
で、結果として