若い頃は恋愛ドラマや、恋愛ドキュメンタリーみたいなものを観て、ドキドキしていた。
今もドキドキしないかと言えばドキドキは、する。
しかしながら、以前と違うのは、その恋愛の先がある程度見えてしまうということだ。
なので、そもそも純粋に楽しむことが出来ない。
登場人物の思考的に、これから先起こり得る問題が見えてきてしまったり、もし、これで上手くいったとして、どうなるかの予想がある程度立ってしまうからだ。
そして、脇役の行く末がわかりすぎたりすると、悲しくなってしまったり、その視野の狭さに哀れみを覚えたりしてしまう。
しかしここまで考えて、逆にそこまで考えることを予想されていたのだとしたら、それはそれで面白い気がする。
なんでもそうだが、物語である以上、起承転結が必要になってくるが故に、起きる弊害なのかもしれない。
だが、物語とは違い、現実に起こることと言えば、事実は小説より奇なり、と言われるようなことだったりする。
まあ、そんなことは、起こるとはいえ、稀ではあるのだが。
情報にはバイアスが存在する。
AとBに喧嘩が起きた場合、実際にどちらが悪いのかを判別するのは、客観的事実から判別したとして、本当に悪いのはどちらか、を結論付けるのはとても難しい。
息子Aが教育ママBを刺した、という事件が起きたとして、これのどちらが悪いかを判別するのは、本当に様々な要素が必要になってくる。
Aがまったく勉強せず、Bがヒステリックになって怒鳴り散らすものだからストレスが溜まって刺してしまった場合。
Cという優秀な兄がいて、Bは教育ママとして有名であったが、Aが勝手に自分と兄を比較して、劣等感が凝り固まった挙句、Bを刺してしまった場合。
Aはとても優秀だったが、常に上を要求し続けるBからの圧力、そして自分の未来を憂いて刺してしまった場合。
Bは教育ママと周りに思われていたが、特段そういうわけではなく、ただただ怠け者ですぐキレるAが刺してしまった場合。
とまあ、色んな状況が考えられる。
そういうわけで、実際にどうしてそうなったのかは、なかなか理解に難しい。