文章というのはとても難しく面白い。
文字だけで、様々な光景を想像させることが出来るからだ。
頭の中に浮かび上がってくる光景が、人によって違うはずなのに、似たようなものを想像出来たり、はたまたまったく違うものが想像出来てしまったり、とかく、その文章によって得られるものが変わってくる。
その面白さに触れると、こうやって文章を書くのが楽しくなってくる。
この頭の中にある光景を、みんなに同じように伝えるにはどうしたら良いのだろうか。
そうやって、色んな言葉で以てして、文章を紡いでいくのだ。
そうやって紡がれた文章が描く光景が、より鮮やかに、より確実になるようにしていくのだ。
何度読み返しても、同じ感想が得られるようにするのが、大事なのだと思う。
また、人によってまったく受け取り方が変わる文章というのも面白い。
色んな考察が増えて、より深みが出る。
人間、わからないことには恐怖を覚えたりもするが、興味があってわからないことには、想像力を用いて考察するというクセがある。
面白い漫画や小説というのは、設定が決まりきっていないことが多い気がする。
すべてが決まっていても面白く、逆に決まっていないことで、読者自身が想像して面白くなるものもある。
可能性が、面白さに繋がるのである。
でも、塩梅を間違えるとフワフワしすぎてよくわからなくなってしまうので、それもまた難しい。
自分が書いた文章が、読者の頭や心に、何を描けるのだろうか。
それが少しでも心に残り、少しでも役に立てば、嬉しく思う。
人生において、関わり合う人々はとても沢山いるようでいて、とても少ない。
その中で、誰かの役に立てるのならば、これ幸いなことはないと思う。