勝手に「ゼロベース」発言。ちゃぶ台返しの夢を再び?

 

 

「どこにどう整備するか、市民の意見を聞き検討していく」

 

「現段階でどこに整備するか決めているわけではないので、必要に応じ、計画検討の進捗に応じて市民に示していく中で(整備費の)数字なども出していく」

 

 

豊橋市長の長坂氏、またまたこんなことを言い出しまして・・・

 

 

そんなんで、住民投票後、あっさり切って捨てた「(何でも)反対派」を呼び戻せると考えているのでしょうか。

 

あるいは、市長になるため同様、市長でいるためにも、「現状否定」「既定路線否定」でしか自らをアピールできない、それはもう、染み付いた性なのでしょうか。

 

何ならいっそ、市政の一貫性、継続性といったものに頓着しないのが自分の長所だとでも思っているのかもしれません。

 

 

こちら、市長の定例記者会見。

 

 

 

住民投票後、初めてということで、平常よりかなりの多めの報道機関が詰めかけたようです。

 

ですが、例によって、質疑応答部分はカット。

 

受け答えについては、それぞれの報道によるしかありません。

 

 

冒頭の引用は、こちら、中日新聞から。

 

「混迷の先は」というタイトルには、いやいや、アナタ自身、その混迷に大きく貢献してましたよね、と言わずにいられませんが、それはともかく。

 

 

(中日新聞7/29-15面東三河版)

 

 

 住民投票で賛成多数となった豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)計画をめぐり、長坂尚登市長は28日の定例記者会見で、自身の初当選以来8カ月にわたり中断している工事の再開を事業者に要請したと明かした。一方、新アリーナに伴う旧豊橋球場の移転整備には「どこにどう整備するか、市民の意見を聞き検討していく」と述べ、市が前市長時代に打ちだした三河湾岸への整備方針の見直しをあらためて表明した。

 

 長坂市長によると、約230億円の整備運営契約を結んでいる事業者グループ「豊橋ネクストパーク」に対し、契約解除申し入れの取り下げと工事の一時中止解除を求める文書を22日付で送付。25日には市長自身がグループ代表企業のスターツコーポレーション(東京都)で同社幹部と面談し、事業再開の了承も得たという。

 

 ただ、再開に向けた具体的なスケジュールや工期、契約金額の変更見通しなどは「(事業者側と)今後協議していかなければならない」と答えるにとどめた。

 

 2024年11月の市長選で「計画中止」を訴えた長坂市長にとって、事業の再開要請は事実上の公約撤回になる。

 

 この点について長坂市長は会見で「支持してくださった方々の期待に沿えない結果となり申し訳なく思っている」と述べつつ、「(住民投票の)投票結果は最も尊重しなければならない」と理解を求めた。

 

 新アリーナの用地となる旧豊橋球場をめぐっては、市が同市神野新田町に野球場3面を整備する方針を打ち出し、24年7月策定の基本計画で概算整備費として約42億円を見込んでいた。その後の基本設計で概算費は変わったというが、市は「公表できない」(公園緑地課)との立場だ。

 

 長坂市長は会見で「現段階でどこに整備するか決めているわけではないので、必要に応じ、計画検討の進捗に応じて市民に示していく中で(整備費の)数字なども出していく」と述べた。

 (小山豪、坪井千隼)


 ◇ 

 スターツコーポレーション広報部は28日、取材に「今後、市と協議を行い、事業再開に向けて準備を進めてまいります」と文書で述べた。

 

 

 

閑話休題。

 

 

長坂氏は「支持してくださった方々の期待に沿えない結果となり申し訳なく思っている」なんて言ってますが、それはそうだとして。

 

 

住民投票によって、長坂氏(とその支持者、および大手報道機関)による「先の市長選挙の結果、新アリーナ計画の中止が支持された」という「解釈」あるいは「物語」が、はっきり否定されました。

 

すなわち、8ヶ月にわたる事業の中断には、理由がなかったことになります。

 

ならば、選挙時に長坂氏を支持しなかった6割以上の人々に対して「申し訳ない」は、ないのか、です。

 

 

市議時代から「公約守ろう」を強調してきた長坂氏だけに、理由はどうあれ公約を守れなかった以上、市長辞任以外ないだろう、と私は考えております。

 

ですが、ご本人としての最優先事項は、逆に、ただただ「市長でいたい」だけ、なのでしょう。

 

 

球場移転整備(42億円)を、豊橋公園整備(230億円)の関連事業だからとポンと上乗せして、「高額」だと喧伝していた人が(もしくは、そういう意見を放置してた人が)、今になって、前者は住民投票の結果とは全く関係のない話であるかのように言い始めました。

 

そして、またぞろ「市民の意見を聞き検討していく」「どこに整備するかは決まっていない」などと議論の蒸し返し、自分が基本計画に沿って関連予算を計上したことをお忘れか、問いたいところです。

 

 

こういうね、中途半端な「仕掛り」を演出することで延命を図るという、それが氏の「通常運転」なのでしょう。

 

 

どうしても「市長でいたい」なら、この際、余計な色気を出さず、任期中ずっと「死に体」でやっていく覚悟を決めてくれたら良いのに、と思っています。

 

 

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「基本」計画なのだから、その範囲内での「見直し」は良いことです。

 

津波対策としての「盛土」なんかは、本当に必要なのかどうか、津波高の想定自体も確たるものではないですしね。

 

 

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/113652/toyohashisougousuportskouenyakyuujyouseibikihonnkeikaku.pdf