唐突ながら・・・
東愛知新聞、1面コラムは、担当日替わり方式。
執筆者それぞれに「ネタの傾向」とか「考え方の癖」とかがあって、変化に富む、と言えなくもないです。
もちろん、私的に、好ましく思う人と、そうでもない人とがいるわけですが・・・こちら(山)さんによるもの。
(東愛知新聞7/27-1面)
序盤の昔を懐かしむようなところは、まあ「ふんふん」と流しておけば良いとして。
このコラムで(山)さんが言いたいのは、おそらく最後の部分。
▼今回はアリーナの賛否以外に「長坂市政への評価」「三遠ネオフェニックスの好き嫌い」も併せて聞いた。市政については「とても評価」「やや評価」で計35.9%。「あまり⋯」「全く⋯」の計18.2%の倍近かった。
私個人としては、〈「とても評価」「やや評価」で計35.9%〉というのは、ちょっと「衝撃的」な数字でして。
そう言えば、東愛知新聞Web版に、そんな記事があったような、となったわけでして。
改めて元ネタに当たってみました。
長坂市長を評価する人ほど「反対」
長坂市政への評価は「とても評価する」が107(14・2%)と「やや評価する」が164(21・7)で、「あまり評価しない」の82(10・9%)と「まったく評価しない」の55(7・3%)を上回った。「どちらでもない」は347(46・0%)。「とても評価する」と答えた人のうち8割近くがアリーナに反対したが「やや評価する」では反対は5割を超える程度だった。「あまり評価しない」は8割超が、「まったく評価しない」は9割超がアリーナに賛成していた。
おやおや?
長坂市政への評価「どちらでもない」が46.0%もいるではないですか。
いやまあ、冷静に足し算引き算すれば、そりゃそうなるのでしょうけれども。
前提として引用しておくと、データを取った出口調査自体は、こういうものだそうです。
東愛知新聞社は20日に市内10カ所で実施した出口調査で、新アリーナ事業継続への賛否のほかに①三遠ネオフェニックスが好きか嫌いか②長坂尚登市長への評価―を併せて聞いた。
期日前投票での出口調査(193)を含め、サンプルは755で、男性415、女性340だった。
年代別では20代以下が79人(10・5%)、30代が95人(12・6%)、40代が124人(16・4%)、50代が153人(20・3%)、60代が133人(17・6%)、70代以上が171人(22・6%)だった。
なるほど、なるほど。
主眼は、あくまでも事業継続に賛成か反対か、なのですね。
まず、住民投票への賛否を聞き、ちなみに、という順で「長坂市政への評価」を聞いたのだと思われます。
そしたら、多くの人が、「えー?」「そんなん聞かれても・・・」ってなるのではないでしょうか。
しかも、おそらくは対面・口頭(あるいは答えが見えちゃうアンケート)方式ですよね。
ちなみに、記事中のグラフは、市政評価別に、それぞれ賛否の百分率を表しているもの。母数が違うものを同じ長さで表しているので注意が必要です。
「長坂市政への評価」のみでグラフにすると、こうなります。
これだと、〈「とても評価」「やや評価」で計35.9%。「あまり⋯」「全く⋯」の計18.2%の倍近かった〉ということよりも、まずは「どちらでもない」がやたら多い、というところに目が行くのではないでしょうか。
そりゃそうでしょう。
「一般市民」にとって、「長坂市政の評価」なんて、判断材料に乏しくて答えようがない、というのが「ふつう」だと思います。
「評価する」にしろ「評価しない」にしろ、自信持って答える人がいるとしたら、「一体何を根拠に?」「何処からどういった情報を仕入れているのですか?」 とこちらが聞きたいくらいです。
そこら辺、何の断りもいれず、また、半数近くいると言って良い「どちらでもない」にも触れず、(山)さんは、長坂市政を評価している人が評価していない人の倍近くいるよ、と言っているのです。
これはもう、物事はそんなに単純ではないと承知の上で、読者をして長坂市政を「評価する」の方向へ引っ張ろうとしている、と勘ぐられても仕方ないのではないでしょうか。
よくある表現に変換すれば「支持率30%台」というヤツですからね。
ちなみに私自身は、
長坂氏その人に対する評価として・・・
(市長になる前「市長になるため」だったのでしょうけれども)無理筋・無責任な「新アリーナ計画の中止(契約解除等)」という公約「を」こっそり掲げていたこと
・・・からしてダメ認定なのですけれども。
そのうえで「長坂市政への評価」をと聞かれたら・・・
(市長になってから「市長でいるため」だったのでしょうけれども)その公約「で」当選したわけではないのに、その公約「が」支持されたと強弁し続け、その公約「に」拘り続けたこと
そうして、結果的にであれ、およそ8ヶ月、時間と公金を浪費したこと
選挙ビラについて、言を左右にし、曖昧決着に持っていこうとしていること
鬼祭り、豊橋まつり、等について関係者の神経を逆撫でするような発言をしていること
・・・等々を理由として「まったく評価しない」と答えますね。
地元紙や市の公開資料、議事録、長坂氏や周囲の人々の発言・発信等、それなりに注意を払っている中で得た見方です。
さて、出口調査の記事に戻って、もうひとつ。
これもアリーナ絡みで聞いた、ということなのでしょうけれども。
まず、特定チームの「好き」「嫌い」を聞きますかね、と思いますし、結果「嫌い」はわずかに2.8%。
はてさて、それを母数とした事業賛否内訳を示すことに意味があるのかしら、と思わないでもないです。
ネオフェニックスへの愛着では「好き」が265(35・1%)、「嫌い」が21(2・8%)で「興味がない」が469(62・1%)だった。「興味がない」層は反対が賛成を若干上回った。「好き」と答えた人の8割がアリーナに賛成した。
上のグラフも、フェニックスへの愛着度別に、それぞれ賛否の百分率を表しているわけですが、愛着度のみでグラフにすると、こうなります。
いや、その、何かもう、ノーコメントです。
いろんな意味で。
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(山)さんと言えば、こんなこともありましたよね(同一人物だと思うのですが、違ってたらごめんなさい)。
ネット公開され、後に削除された記事。
それに関する処分の報告。