住民投票が終わりました。

 

 

長坂氏は、事業継続に賛成/反対両陣営とも融和を、として“ノーサイド”を強調しています。

 

正直、ご自分の保身のためですよね、と言わずにいられませんが、それは置くとして。

 

 

問題の初期段階から、ずっと「反対運動」の中心にいた、豊橋公園の緑を未来につなぐ市民の会共同代表、藤田茂樹氏には、どうやら、矛を収める気は全くないようです。

 

こちら、結果が出た直後のニュースから。

 

 

 

ショック以上に豊橋市の未来が心配|反対派

 

 新アリーナに反対していた「豊橋公園の緑を未来につなぐ市民の会」の藤田茂樹共同代表はネットニュースで一報を見て「ショック。意外だ」と話した。

 

 新アリーナ計画に対して14日にあった調査委員会での事業者の話を聞き、「想定していたよりも非常に悪い事業だと思った。浅井市政の時に示された仕組みと、今回の提案はあまりにもかけ離れている。事業費が大きく膨らんでいることに危惧を感じた。これを認めるんだな、と」と述べたうえで「ショックだが、それ以上に豊橋市の未来が心配だ」と懸念を示した。

 

 敗因は、参院選と重なったことで投票直前まで争点を訴えられなかったことや、長坂尚登市長がなぜ契約を解除するのかの情報が出なかったことなどを挙げた。「市の情報は、契約を解除しなければならないという内容がなかった。計画決定の過程に問題がある、これを明確に言わなければいけない」と語った。

 

 今後は「住民訴訟もある。もし何か別の話があれば、大きな問題があるんだということを言わなければならない。努力していく」と述べた。

 

 

 

「ショック。意外だ」

 

⎯⎯真に思うままが言葉に出た、ということでしょう。

 

何しろ、公共施設建設の「賛否を問う住民投票」で「賛成」が多数になることは、これまで、ほぼ無かったわけですから。

 

藤田さん的には、住民投票が決まった段階で「勝った」と思っていたに違いありません。

 

 

 

「自分たちの暮らすまちに意見を届け、計画を覆す」「歴史的にも政治的にも大きな意味を成します」

 

すなわち、その界隈において、確実に名を残せるはずだったんですから。

 

 

「想定していたよりも非常に悪い事業だと思った。浅井市政の時に示された仕組みと、今回の提案はあまりにもかけ離れている。事業費が大きく膨らんでいることに危惧を感じた。これを認めるんだな、と」

 

⎯⎯腹立ち紛れなのか何なのか、14日にあった市議会の調査特別委員会での遣り取りという、新たな論点まで持ち出して事業批判を展開してます。

 

 

「ショックだが、それ以上に豊橋市の未来が心配だ」

 

⎯⎯これは・・・一体何目線なのでしょう・・・

 

 

「市の情報は、契約を解除しなければならないという内容がなかった。計画決定の過程に問題がある、これを明確に言わなければいけない」

 

⎯⎯「盟友」だった長坂氏に対して恨み言まで繰り出す始末。

 

そんな内容のもが「市の公式発表」として出されるはずがありません。

 

というか、事業継続賛成の立場からすれば、契約解除した場合どうなるか、という情報こそ出してくださいよ、という話で。

 

藤田氏は、自分の判断だけが正しい病に罹っているかのようです。

 

 

「住民訴訟もある。もし何か別の話があれば、大きな問題があるんだということを言わなければならない。努力していく」

 

⎯⎯何について、どういう「住民訴訟」を想定しているのでしょうか。

 

訴訟と言うなら、まずは「先の市長選挙において新アリーナ計画の中止が支持された」という間違った解釈の下、半年以上にわたって事業を中断した、そのコストについて、長坂氏の責任を追求する訴訟をお願いしたいところです。

 

 

あえて決めつけちゃいますが、藤田茂樹さんという人は、反対していないと生きていけない人なのでしょう。

 

運動を続けることそれ自体を止めはしませんが、残念ながら、周囲にいた人達も、ごく少数を残し静かに去っていくと思います。

 

 

もちろん、たとえ一人になっても、どこまでも「信念」を貫き、拘り抜く生き方、というのも悪くはありません。

 

 

しかしながら、計画を覆すという「夢」は潰えた、その現実も直視してほしいところ。

 

“ノーサイド”の笛とともに去りぬ、です。