正直、「ふふん」と鼻で笑って良しとしていたのですが・・・
先月、「何、このええカッコしいは💦」と思ったニュース。
(中日新聞11/26-12東三河版)
豊橋市が多目的屋内施設(新アリーナ)計画に関する市場調査報告書の完成日を偽っていた問題で、市は17日に就任した長坂尚登市長の2025年1月分給料を1割減額する方針を決めた。市議時代に問題を追求してきた長坂氏自身が申し出たもので、浅井由崇前市長時代の市政の責任をあらためて問うことになる。
市は市長給料を減額するための条例案を12月2日開会の市議会12月定例会に提出する。市行政課によると、完成日の偽装に伴い22年9月に事実と異なる議会答弁があった責任を取るためという。
ぶっちゃけ、いわゆるパフォーマンスに過ぎないと思いました。
けれど、世の中には、これを「素敵!」と受け取る人もいるようで、いささか困惑したのも事実です。
ま、何をどう感じるのも、人それぞれと言うしかありません。
しかしながら、先週、おもむろに続報がありまして。
(中日新聞12/14-16東三河版)
市議会総務委員会は〜〜〜全会一致で否決した。本会議でも否決される見込み。
笑う。
「監督責任者としての処分は、就任中の上司がなすべきだと考えるのが通常。市長就任前の事案を自らの責任とすることは違和感がある」
うん、そりゃそうだ。
関連文書は市が外部委託した市場調査の報告書。市は6月、偽装による市議会答弁の誤りが2件発覚したことなどを受け、浅井市長(当時)の7、8月分給料を1割減額。その後、当時市議だった長坂市長の指摘で、新たな答弁の誤りが1件明らかになった。長坂市長は今回、この1件を巡る責任を市長給料の減額で取る意向を示していた。
そんなことで「前任者からの引き継ぎ」をアピールされてもなあ。
何しろ、アリーナ計画については「市政の継続性」も何もありゃしない。議会との調整も何もないまま独断専行しているわけで。
で、言いたいのは、ソコではなく・・・
市長といえども、お金が絡むハナシは、議会の同意がなければどうにもできない!
・・・ということです。
これはね、ホント、重要。
自身の給料減額でさえ、できない。
まして、40億とも50億とも言われる支出が必要となる(かもしれない)ことを、市長が勝手に決められるはずがない。
というか、40億とも50億とも言われる支出が必要となる(かもしれない)ことについて、一言の説明も無かったし、今もない。
その意味で「新アリーナ計画の中止(?)契約解除等)」という公約は、そもそも無理筋であり、無責任なものだったのです。
実のところ、長坂氏は、そこをツッコまれたら困ると知っていたからこそ、34小項目のひとつとして、こっそり小さな文字で書いておいたんじゃないのかと私は疑ってもいます。
逆説めきますが、選挙期間中、この公約がが問題にならなかったのは、新アリーナが争点ではなかったことの証拠だろうとも思う。
それでいて「公約に掲げて当選した。アリーナ反対が民意だ」は、そりゃ、通らないでしょうというハナシです。
通らないからこそ、当選後(!)、議会での大きな争点となったわけで。
長坂氏とその仲間たちの、こういった夜郎自大でムリムリな認識こそが、今の、この「混乱」の大きな要因になっているのだよ、と、改めて言っておきましょう。
※以下、12月21日、追記。
件の条例案について続報です。
思わず笑っちゃうんですが、33案件中唯一の否決ということに。
(東愛知新聞12/21-1面)
そりゃあ、まあ・・・
▽市長就任前の事案を自らの責任とする違和感
▽関係職員の処分後に遅れて事実が判明したこと
▽厳密な規則がない状態で処分済みの職員に過剰な恐れを与える
▽前市長への見せしめ
・・・といった異論が出るのも当然ですわね。
所信表明で「さみしい、つらい、ひもじい、苦しい、悲しい、そんな思いをしている子どもを、1人でも減らしたい。虐待、いじめから子どもを守り、学校に行けない親子の気持ちに寄り添う、そんなまちに」と言っていた長坂氏。
この際、1ヶ月1割、なんてみみっちいこと言ってないで、在任中ずっと、そうね5割くらいを、上で触れたような子供達に、直接寄付したら良いんじゃないかな、と思います。