豊橋市内に限らず、東三河、三遠地域、そして全国から、たくさんの署名が届きました。私が言うのもオカシナことですが、本当に嬉しいです。ただただ、ひたすら感謝しかありません。ありがとうございます。

 

 

●13万4,083筆

 

 豊橋市の長坂尚登市長が中止を掲げる豊橋公園東側エリアと新アリーナ整備計画について、市民有志らでつくる「豊橋新アリーナを求める会」は3日、市議会に計画継続を求める請願書を提出した。併せて市民らが寄せた13万4000筆を超える署名簿も添えた。今後は付託先の総務委員会で審議し、20日の本会議で採決する。

 

 求める会によると署名は11月14日から今月3日午前まで募り、20日間で目標の10万筆を大きく超える13万4083筆まで達した。うち、豊橋市内は5万8931筆、市外からは7万5152筆。東三河全体では約7万筆だった。ほか、北海道から沖縄まで全国から5000筆余りを集めた。

 

 

 

さて、その請願ですが、豊橋市議会に提出され、まずは総務委員会にて審議されました。

 

 

 

●市議会総務委員会

 

まずは、関連の新聞記事を紹介します。

 

 

(中日新聞12/14-14県内版)

 

 

(中日新聞12/14-16東三河版)

 

 

(東愛知新聞12/14-1面)

 

 

見出し・小見出し等から、新聞社・記者の、それぞれのスタンス・色合いが垣間見えて面白いかと思います。

 

 

ちなみに、東愛知のWeb版は、紙版と同じ。

 

 豊橋市の長坂尚登市長が中止を掲げる多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリア整備運営事業を巡り、市民

グループ「豊橋新アリーナを求める会」が市議会へ提出した計画継続を求める請願が13日、市議会総務委員会で採択すべきものと決まった。20日の本会議で正式採択される見通し。

 

 委員会で川西裕康共同代表は、請願趣旨の説明で「実質的に約2週間の短期間で、豊橋市内の約5万8931人を含む東三河12万9000人もの署名が集まった。未来の豊橋市が持続可能で夢のあるまちになるため、新アリーナ計画の継続を強く望む」と訴えた。

 

 アリーナ計画継続を求める請願は今月3日、会から伊藤篤哉議長に提出された。先駆けて、計画継続を求めて約2週間で署名総数13万4092筆が集まり、請願書とともに提出された。

 

 質疑では、市内から約5万9000人、市外の東三河地域から約7万人から計画継続を求める署名があった点なども重視すべきだと指摘もあった。

 

 採決では委員長を除く委員8人のうち7人が賛成し、20日の本会議で採択すべきだと決まった。議会事務局によると市議会で過去に請願が採択されたのは1983年と2010年の2例のみ。

 

市議会  請願踏まえた市側の対処報告も請求

 

 本議会での採択が濃厚となり、市議会では契約継続を求める請願内容を踏まえた市側の事務処理や経過、結果を請求することも決めた。市はこれに対する一定期間内の報告が必要になる。

 

 求める会の川西共同代表は「請願に際し、署名してくれた13万余りの協力者に恩返しできる」と喜んだ。

 

 

 

●印象操作は続く・・・

 

けれど、中日新聞Web版(一部有料会員限定)の方は、紙版と比べて(さりげなく修飾語句を被せたりなどして)より濃く色が出ています(赤字部分:引用者)。

 

 

 豊橋市が中止に向けた手続きに入った多目的屋内施設(新アリーナ)計画を巡り、地元市民団体が市議会に提出した事業継続を求める請願について、市議会総務委員会は13日、賛成多数で「採択すべき」と決めた。請願は20日の本会議で採択される見通しだが、法的拘束力はない。

 

 市内の経営者らによる市民団体「新アリーナを求める会」は11月14日~12月3日、長坂尚登市長の初当選を受けて署名運動を展開。新アリーナを本拠地に予定するプロバスケットボールBリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスの協力も得て、市内外約13万4千人分の署名を集めた上で市議会に請願を出した。

 

  総務委に出席した長坂市長は請願審議の後、取材に「委員会で議論いただいたこと、またこの後、本会議での結果を踏まえていろいろ考えていく」と述べた。

 

  最大会派の自民党など市議会で過半数を占める計画推進派は今後、請願で示された「民意」も追い風に、あらためて長坂市長に翻意を迫るとみられる。ただ、長坂市長は計画中止を公約に掲げて当選した経緯から、請願が採択されても方針転換の公算は小さい。 

 

 市議会関係者によると、こうした現状の打開策として、計画推進派の市議の中で市長不信任案を選択肢に挙げる声も出ている。

 

  新アリーナ計画を巡っては、浅井由崇前市長時代の9月、市が市議会の議決を経て約230億円の整備運営契約を締結。これに先立って2023年2月、24年2月の2回にわたり、建設の賛否を問う住民投票の実施を求める直接請求があったが、市議会が2回とも退けた経緯がある。 

(小山豪、坪井千隼) 

 

「賛成」「反対」で激論

 

  豊橋市が中止へとかじを切った多目的屋内施設(新アリーナ)計画を巡り、事業継続を求める市民団体の請願を「採択すべき」と決した市議会総務委員会。委員長を除く8委員のうち賛成7、反対1という圧倒的多数による結論は、ともに民意を頼りとする長坂尚登市長と市議会との対立構図をあらためて浮き彫りにした。

 

  市内外約13万4千人分の署名とともに請願を出した市民団体「新アリーナを求める会」の川西裕康共同代表(豊橋駅前大通商店街振興組合理事長)は意見陳述で「新アリーナ建設が中止となれば、多くの市民や子どもたち、各種の団体が期待している効果や機会が失われる」と主張。「未来の豊橋が持続可能で夢のある街になるために、事業継続を強く要望する」と訴えた。

 

  これを受けた討論では3委員が請願に賛成、1委員が反対の立場で発言した。

 

  最大会派、自民党の小原昌子委員は「2週間ほどの短い期間でこれだけの署名が集まったことは、(計画を)望む多くの声があるということの表れだ」と強調。「今後、交流人口の拡大による街中のにぎわい創出や、本市の地域経済への波及効果、東三河地域の活性化が期待される事業だ」と政策面からも必要との考えを説いた。

 

  これに対し共産党の斎藤啓委員は「『5千席でVIPルーム』といった市民のスポーツの場として期待されるものとかけ離れた施設。230億の税金を使う豊橋にとって過大な施設だ」と計画そのものの問題を指摘。さらに、浅井由崇前市長時代の計画運営について「市民への説明も市民から意見を聞く機会も、十分には設けられなかった。行政として市民の信頼を大きく損なうような事業の進め方だった」と述べ、計画中止の妥当性を主張した。

 

  請願審議を見届けた川西共同代表は「13万以上の署名をいただいた皆さんに少しでも恩返しができる。本当に嬉しい」と話した。

 

  市議会は自民、公明など計画推進派が多数を占めており、20日の市議会本会議で請願は採択される見通し。 

(小山豪、坪井千隼)

 

 

言うても詮無いことではありますが、「最大会派」「自民・公明」といったことを(実際、事実には違いないのだけれども)繰り返されることで、無垢な人々は、往々にして「既定路線 vs 清新市長」という印象を持たされちゃうんです。

 

市長選挙自体、自公惨敗だった国政選挙の2週間後のことであり、その余韻を引きずっていた部分もあるんじゃないかな。と私は考えております。

 

 

●「賛否を問う」の人

 

閑話休題。

 

 

この署名については、実は別次元のひと悶着がありまして。

 

 

 

 

「新アリーナの署名収集の手法に疑義」の記事は、公表内容の事実確認ができなかったため削除しました。関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをおわびします。

 

2024年12月10日付けで「当社社員の懲戒処分」及び「事実確認に関する再発防止策」を発表いたしました。

詳しくは以下画像をご覧ください。

 

 

12月11日付の「東愛知新聞」と弊社コーポレートサイトで発表した「事実確認に関する再発防止策」について誤解を招く表現がありました。

 

今回の誤りを説明する一文で「豊橋市役所から配信された情報をもとに」とあるくだりは、正しくは「当事者から市政記者会へ提供された情報を、市政記者会事務局である広報戦略室より市政記者各位へメール配信したもの」でした。

 

 

 

 

 

 

大抵の人にとっては「何のこっちゃ?」ですよね。

 

 

こういう「削除しました」系の報告って、当該記事に触れていない人にとっては、まさに隔靴掻痒、すっきりしないことこの上ない、というヤツでして。

 

何を、どう間違えたのか、分からないままに「おわび」されてもな、です。

 

 

ということで、こちらのサイトで検索、当該記事(東愛知新聞オリジナルではなく、ヤフー・ニュースがシェアしたものですが)を見つけ出しました。

 

 

こういう記事でした。

 

 

 

話の出所である「山口倫世市議」というのは、市長選挙と同時にあった市議会補欠選挙で当選した人。かつ、例の「賛否を問う」署名を集めていた「市民団体」幹部(?)の1人。

 

当初「東愛知が記事にしてくれました」とはしゃいでいましたが、後に、削除されてからは沈黙。

 

「何だろねー」ですが、ま、そういうことですので、真実が那辺にあるのか、謎(闇)のままです。「語るに落ちてるな」なんて言ったらダメですよ。

 

 

●さらに、その先を

 

ともあれ、この請願、

 

〈本議会での採択が濃厚となり、市議会では契約継続を求める請願内容を踏まえた市側の事務処理や経過、結果を請求することも決めた。市はこれに対する一定期間内の報告が必要になる。本議会での採択が濃厚となり、市議会では契約継続を求める請願内容を踏まえた市側の事務処理や経過、結果を請求することも決めた。市はこれに対する一定期間内の報告が必要になる〉

 

ということですので、この先、なお、注目していきましょう。