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 3月24日、輸出の増勢が一服する動きが出てきたが、懸念されていたトヨタのリコール問題の影響は限定的。写真はトヨタの工場内を走るプリウス。5日撮影(2010年 ロイター/Toru Hanai)
 [東京 24日 ロイター] 世界的な景気回復傾向を受け加速していた輸出の増勢が一服する動きが出てきた。懸念されていたトヨタ<7203.T>のリコール問題の影響は乏しく、米国向けの輸出は好調だったものの、欧州連合(EU)向け輸出は同地域の景気回復の遅れを反映し、改善度合いの鈍さが目立つ。
 エコノミストの間では、春節などの影響が見られた中国向け輸出の鈍化は一時的なものにとどまると見られているが、EU向け輸出の先行きを警戒する声が出始めている。 
 <トヨタ問題、販促策や市場回復で影響見られず> 
 日銀が24日発表した実質輸出入速報値(季節調整済み)によると、2月の実質輸出は前月比1.2%上昇の111.3となった。11カ月連続で上昇し、2008年10月(125.1)以来の高水準となったが、伸び率は1月(1.5%上昇)から鈍化した。春節向け輸出が1月に急増した反動で、2月はアジア・中国向け輸出が鈍化したことが背景にあるとの見方が多い。 
 財務省の2月貿易統計速報では、輸出額(原数値)がリーマンショック前のピーク時(2007年9月から08年8月)の平均の7割程度の水準に回復。米国向けは前年比50.4%増加で過去4番目の伸びとなった。世界的な景気の減速を受け前年の水準が低かったことが主因。輸出額は自動車や自動車部品、原動機など好調を背景に、リーマンショック前のピーク時の平均の6割超の水準に回復した。
 一方、EU向けは前年比19.7%増と1月(同11.2%増)から伸びが小幅ながら高まったが、リーマンショック前のピーク時の平均の5割超の水準にとどまり、数量ベースでも他地域に比べ回復が鈍い。中国向けは前年比47.7%の増加と1月(同80.0%増)から伸び率が縮小したが、リーマンショック前のピーク時の平均の8割近くまで回復している。
 貿易統計の輸出を品目別にみると、自動車(前年比105.0%増)、自動車部品(同121.7%増)、半導体等電子部品(同69.1%増)などが輸出の前年比押し上げに寄与した。 
 2月の対米自動車輸出については、金額ベースで前年比129.9%増と過去最大の伸びを記録。数量ベースでも前年比97.1%増と1月(99.5%増)に次ぐ過去2番目の高い伸びとなった。前月比も金額ベースで19.9%増、数量ベースで18.6%増となった。トヨタのリコール問題の影響について財務省幹部は貿易統計の数字には表れていないと指摘。明治安田生命・運用企画部のチーフエコノミスト、小玉祐一氏は「トヨタのリコール問題が懸念されたが、2月についてはその悪影響はほとんど出ていない。米国市場でトヨタは苦戦しているものの、他社が比較的健闘しているためと考えられる」と指摘。伊藤忠商事・主任研究員の丸山義正氏も「リコールの悪影響よりも、3月の大規模販促策に備えた在庫手当や自動車市場全体の回復が勝ったと考えられる」との見方を示した。
 <EU向けの回復に遅れ、アジア依存高まる可能性> 
 2月の輸出額は全地域で前年比増加となった。07年8月以来のことで、アジア向けを中心に回復してきた輸出が各地域に波及する形となった。自動車のリコール問題の影響が限定的で、自動車輸出の回復基調が確認できたことは、外需依存度の高い日本経済にとってポジティブとみられている。ただ、EU向け輸出は同地域の景気回復の遅れを反映した姿になっているとの指摘も少なくない。EU向け輸出数量の増勢鈍化に関連し、ドイツ証券・シニアエコノミストの安達誠司氏は「ギリシャのソブリンリスクの問題もあり、欧州景気がスローダウンしつつある兆候かもしれない」と警鐘を鳴らす。
 今後の輸出はアジアへの依存度が一段と高まるとの見通しも出ている。シティグループ証券・エコノミストの劔崎仁氏は「海外景気、特に新興国景気の拡大を背景に、今年1─3月期以降も増加基調を維持する」としながら、「在庫復元の押し上げ効果が一巡し欧米向けが減速する中で、輸出のアジアに対する依存度が一段と高まるだろう」との見方を示した。 
 (ロイター日本語ニュース 武田晃子;編集 石田仁志)



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