初心に帰れた2カ月間 | 澤穂希選手のホット情報

澤穂希選手のホット情報

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 栄え有る第1回目は、今年1月にFIFAバロンドールを受賞し、世界ナンバーワンの女子選手となった澤穂希選手です。1993年に15歳で代表へと初招集されて以来、なでしこジャパンで背番号「10」を18年以上背負い続けて居るレジェンドは、4度のオリンピックと5度のワールドカップに出場し、男子選手歴代1位と成る井原正巳氏の国際Aマッチ122試合出場を大幅に上回る177試合に出場。2011年に行なわれたドイツ・ワールドカップのグループリーグ第2戦のメキシコ戦で、男子歴代1位の釜本邦茂氏が持つ日本代表歴代最多得点記録の75得点を上回り、現在は80得点をマークして居ます。

 現在は安藤梢選手や永里優季など、多くの選手が海外へと活躍の場を移して居ますが、澤選手も1999年にアメリカのコロラド・デンバー・ダイアモンズに移籍。その後はリーグの経営難に伴い休止となり、一度は日本に戻ってきたものの、2009年に再びアメリカに渡り、ワシントン・フリーダムに移籍するなど、海外移籍の先駆者でも有ります。

 澤選手の特長は、卓越した戦術眼と豊富な運動量でピッチのあちこちに顔を出し、パス、ドリブル、 シュートなど全ての仕事をハイレベルでこなせるところ。代表でダブルボランチの一角、INACでワンボランチといったチームの心臓と呼ばれるポジションを任されるのは、其れだけ高い能力を、すべての面で持ち合わせて居るからなんです。

 前所属の日テレ・ベレーザ時代から澤選手の能力をよく知る星川敬監督(INAC神戸)は、「世界でワンボランチが出来るのは澤だけです」と語り、技術もさることながら、その精神面での貢献度を高く評価して居ます。

「彼女のすごさは、世界一の選手になったのに、『技術が無いからもっと頑張らなきゃいけ無い』と言って居ること。みんなのボール回しを見て『うまーい!!』と言うんですよ。謙虚に言って居るとかじゃなくて、本当に思って居るんですから。最終的にどこを『目指す』とか、具体的な目標が有るわけではなくて、『ずっと自分は一番下手だから』と言う感覚で成長してきたんだとおも居ます。もっと練習しなくちゃ、と思って居るうちに、世界のトップになって、トップになっても、同じことをもっともっと続けられる。メッシもその性格は似てるんじゃ無いかなっておも居ます。100パーセント毎日の練習で手を抜か無い、これがすごい。今でも若手と同じメニューをこなしますから。澤が居無いと言うだけで100パーセントには成りません」