風のなかを自由にあるけるとか、はっきりした声で何時間でも話ができるとか、

自分の兄弟のために何円かを手伝へるとかいふやうなこと


できないものから見れば神の業にも均しいものです。

そんなこと
はもう人間の当然の権利だなどといふやうな考では、

本気に観察し
た世界の実際と余り遠いものです。

どうか今のご生活を大切にお護
り下さい。

上のそらでなしに、しっかり落ちついて、一時の感激や
興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、

苦しまなければならないもの
は苦しんで生きて行きませう。


(宮沢賢治 最後の手紙より)


宮沢賢治がなくなる10日前に書いた手紙。
とても素直に心に響きます。

また花巻に行って宮沢賢治巡りをしたいと本気で思ってきた。
来年行こ。最近常に上の空な気がするなぁ。