第三者の通信を傍受してそれを漏らすことは、れっきとした犯罪だ。
それでは、自分が他人と通話した内容を公にする行為はどうなのか。
たとえ犯罪と言えなくとも、嫌悪感を抱かせるには十分だろう。
巷で話題のバラバラ妻。
毎日垂れ流されるその録音テープには、何か別の思惑が隠されているような気がしてならない。
ご本人は潔白を証明するためだったというが、ホントにそうなのかと。

今聞けば、確かに容疑者である妻の態度は白々しい。
しかし何故、録音した内容をメディアに公開する必要があったのか。
そのことだけは、今でも甚だ疑問である。
録音内容の全てが流されているかどうかは、私にはわからない。
もちろん容疑者である妻を庇う気持ちも毛頭ない。
ただ、他人との通話を録音して、それを公にするという行為。
巨悪を暴く証拠となるなら話は別だが、仮に他の目的があったとすれば、決して正当化されるべきではないと思う。

他人から信頼される人間には、それなりの理由がある。
もし私が彼の仕事先の関係者なら、今後は距離を置いてしまうだろう。
善意があろうとなかろうと、べらべら喋るやつは要らないのだ。
降りかかる火の粉を払った代償として、彼が失ったもの。
正義の味方は、何時だって寡黙だ。

閑話休題。
今日は悩みのタネが、ひとつ摘まれた。
あの人と二人だけの共同作業。
大袈裟な表現ではあるが、少しでも役に立てたなら素直にうれしい。
離れて暮していても、常に身近に感じる存在。
幸せな場所は、今ここにもあるのだ。
天はそんな私たちを、いつか導いて下さるだろう。
愛する人の寝息を聞きながら、心安らげる至福の空間へ。