今日は朝から雨模様。
車の中でエアコンをかけていると、肌寒くなるほど気温が低い。
そういえば、もう9月になったのか・・・。
あの人と一緒に過ごした季節が、またひとつ終わった。


昨日は一昨日に引き続き、まったりした休日だった。
特にすることもないので、朝から無線なんぞをやりに外に出る。
真夏のような暑さで汗だくになりながら、楽しく交信。
ささやかな喜びではあるが、ストレス解消にはこれが大いに役立つのだ。


帰宅してからは、色々と内職。
気がつけば、もう深夜に手が届く時間帯となっている。
あぁ、晩メシも食べなくちゃ・・・。
そんなわけで、久々に宅配ピザを注文した。
1500円程度のMサイズ。
ちょっと情けない話ではあるが、これが私にとって最高の贅沢だ。
ピンポーン♪
お、もう来たのか、かなり早いな・・・。
時刻はまもなく23時。
こんな時間だから、頼むヤツも少ないのだろう。
杏露酒を飲みながら、バクバクとピザを食べ続ける私。
しかし、あと2片を残した段階でかなり辛くなってきた。
苦しいが、残すのは勿体ない。
相当ムリして口に放り込んだものの、なかなか喉を通らないので難儀する。
これは食事なのか、または罰ゲームなのか。
そんな格闘を終え、私はようやく床についた。
思いがけない悲劇は、ここから始まるというのに・・・。


深夜、胃に激痛が走る。
明らかに食べ過ぎだろう。
パッチリと目が覚めてしまうほど、それは耐え難いものだった。
押し入れの薬箱を開けて、胃薬を探す。
あったあった、これだわ・・・。
しかし残念ながら、消費期限切れ。
胃が痛くなることなど、滅多にない私。
いつ買ったものなのかも、当たり前だが覚えていない。
私はたまらずに、あの人の名を呼んだ。
今までの楽しかった思い出を、もう一度最初から振り返ってみた。
手をつないで歩いた、当時の情景。
一緒に過ごした夜。
身体も心もひとつになった瞬間。
肌のぬくもり、そして柔らかさ。
真っ暗な部屋にその全貌が浮かび上がると、不思議に痛みが抜けてゆく。
私が守ってあげるよ・・・。
どこからか、そんな声も聞こえてきた。
しばらくして落ち着いた私は、カーテンを開けて外を眺める。
夜空の向こうで眠りにつく、あの人。
一番確かな良薬は口に甘いものだということを、このとき初めて知った。