週末は待ちに待った、久々のデート。
はやる気持ちを抑えつつ改札を抜けると、あの人の姿は・・・まだ見えない。
柱にもたれかかって、私は人込みを眺める。
ようやく逢えるのだ。
あともう少しで、あの人は私の腕の中に飛び込んでくるのだ。
待ちかねた瞬間。
あの人がとても眩しく見えた。
髪型、洋服、そして仕草。
その全てが、私の心臓を大きく揺らす。
たった2ヶ月の間に、あの人は一段とキレイになった。
それはきっと、私のせいなのだろう。
毎日溢れるほどの愛情を注ぎ、ありったけの想いを届ける。
私だけの愛しい人。
その美しさを、いつまでも独り占めしていたい。
デートは前回と同様のコース。
二人にとっては、落ち着ける場所が何よりもうれしい。
感動と興奮と満足感。
やっぱり来て良かったねと、私たちは互いの顔を見つめあった。
そしてお気に入りの部屋。
あの人の細い身体を、しっかりと抱きしめる。
もどかしく、切なく、これ以上ないほど愛おしい。
私の腕の中に、今、愛情の塊があるのだ。
長いこと待ち焦がれていた、この瞬間。
あの人と私は、そこで再び一つになった。
居酒屋での楽しいひと時。
約束のプレゼント交換。
充実した時間は、あっという間に過ぎてゆく。
暫しの別れを惜しむかのように、私たちは何度も何度も愛し合った。
二人が横たわるベッドの上。
大切に想う気持ちが、ゆっくりと溶けて流れ出す。
絶対に離れたくない、離さない。
私たちは同じ色に塗りつぶされる幸せを、心で感じた。
翌朝、改札であの人を見送る。
しかし、不思議と寂しい気持ちにはならなかった。
二人の絆は、間違いなく永遠だろう。
そんな想いが、私の全身を支配していたからだ。
手を振りながら少しずつ遠ざかってゆく、大切な人。
また逢いに来る、そしてまた、思い切り抱きしめたい。
いつまでもあなただけを愛しているから・・・。
その言葉をあの人のポケットに押し込んで、私は帰途についた。