今日の仕事は大楽勝。

10時過ぎには、全て終わってしまった。

こんなとき、楽しみなのは昼飯だ。

会社までの帰り道、いったい何を食べようか・・・。

うん、そだ!

今日はお気に入りの、あのラーメン屋に行ってみよう。

東京の郊外にあるその店は、一見すると何の変哲もないラーメン屋だ。

無口な若い店主とその奥さんが、ラーメンを作る。

値段は、一杯600円。

そのどこにでもありそうなラーメンが、実はこれ以上ないくらいの代物なのだ。

麺は若干縮れた、太麺。

薬臭さが全くなく、スープとよくマッチする。

その肝心のスープは、トンコツ醤油。

家系のような油ギトギトと違って、コクと旨みが存分に出ている。

チャーシューは、いわゆるトロ・チャーシュー。

食べ始めるときスープに沈めておくと、数分後にはバラバラになるほど柔らかい。

さらにメンマ。

小ぶりだが、噛めば噛むほど味が出る逸品だ。

もちろん薬味のネギも、新鮮そのもの。

そのみずみずしさは、全く損なわれていない。

とにかくひとつひとつの食材が拘りを感じさせ、それがラーメンというカタチになると、まるで一流のオーケストラみたいに絶妙なハーモニーを奏でる。

私は仕事柄、各地で有名なラーメンを食しているが、これに敵うものは恐らくないだろう。

見た目は何てことない、普通のラーメン。

しかし、一度食すればヤミツキになること請け合いなのだ。

この店に感心する理由は、もうひとつある。

それは店内がいつでもキレイに掃除され、隅々まで清潔なこと。

カウンターがキレイなのは当たり前だが、リノリュームの床にも油一滴落ちていない。

そして極め付けが、トイレ。

新築の分譲マンションかと見間違うほどピカピカで、洗面台にはいつも洗いたてのタオルがぶら下がっている。

恐らくは、店主の奥さんがマメに手入れをしているのだろう。

こんな清潔なラーメン屋なんて、他では滅多にお目にかかれない。

丁寧なもてなしで客を大切にする姿勢には、ホントに頭が下がる思いだ。

無口な若い店主は、よく見るとイケメン。

そして奥さんは、大人しくて良くできたシッカリ者。

仕事中は無駄口を一切叩かず、二人で黙々とラーメンを作る。

私は、湯気の向こうに店主の家庭を見た。

夫婦がお互いをいたわりあって、仲睦まじく、ささやかに暮らしているのだろう。

そんな彼らの素晴らしい城。

黄色い看板がかかったその城に、私は足しげく通うのだ。

プロとしての誇り。

それを見せてもらうだけでも、通う価値は十分にあるのだから。

閑話休題。

あの人の甘えんぼ指数は、今日も順調に上昇を続けている。

「ねぇ」というメールに「なに?」と返したら、「なんでもない」との返事がすぐに戻ってきた。

どうやら、呼びかけに応じてほしかっただけらしい。

う~~~ん、可愛いね、ホントに。

今すぐ飛んでいって、ハグハグしてあげたいくらいだ。

大好きなあの人に必要とされる私。

それが何よりの幸せだと、心から思う。

どんなに甘えられても、決して鬱陶しいとは感じない。

だってあの人は、私だけの甘えんぼ将軍なんだもん。

ジャンヌ・ダルクのように勇ましく振舞っていても、私の前では一人のオンナ。

そのギャップが、たまらなく愛おしいのだ。

ってことで、これからも思う存分、気の済むまで甘えてちょ。

私はいつでも、あなたのそばにいるからね♪