今日出社したら、事務所のソファーに見知らぬ女性が座っていた。

長い髪でスーツをビシっと着こなし、一見するとバリバリ仕事ができそうなキャリアウーマン風。

ん、誰、この人?

聞いてビックリだ。

貫禄タップリのこの女性は、なんと我が社の新入社員だったらしい。

うちみたいなガテンな会社に女性社員が入ってくるなんて、いったい何年ぶりだろう。

前回いたのは確か・・・思い出すのも嫌になるほどトンデモナイやつだったな。

そう、それは私の一番キライなタイプ。

オトコに媚を売って世の中を渡っている、イケイケのお姉さんだった。

客先でお色気をムンムン漂わせながら自分勝手に振舞って、ついには出入り禁止。

社内では純情なおじさんたちを味方につけ、まるで女王様。

私はそんなお姉さんの教育係だったのだが、きっと恨まれていたことだろう。

何故なら私って、厳しく育てるのが身上だから。

「お願いできますぅ?」なんて上目遣いに迫られても、ほいほいシッポを振るようなオトコではないのだ。

そして案の定、モメ事を起こして退社するときは自分のカレシを従えてきた。

ワケのわからないキャラクターがデカデカと描かれているスウェットの上下に、パンチパーマ。

よく見るとハダシにサンダル履きで、歯が欠けている。

そんな格好で他所の会社を訪れるのもどうかしてるが、その横で、さも自慢げに寄り添っているオンナもバカ丸出しだ。

ま、バカはバカ同士、幸せになってくれたらよい。

私は心からそう願いつつ、そのバカップルを見送ったのだった。

で、今回入社してきた女性はどうか。

ハッキリ言うが、ダメダメだ。

私が事務所に入ってきても、一瞥しただけで挨拶はなし。

初めて出社したその日に社員と出くわして、「おはようございます」の一言も言えないとは、ホントに情けないったらありゃしない。

この分だと、恐らく長くは続かないだろう。

第一印象の大切さ。

それを説いてやるような上司に恵まれなかったのも、彼女にとっては不幸なことなのだから。

ふとここで、あることに気が付く。

私って、あの人以外の女性には冷たいんだなぁ。

っつーか、全くの無関心(笑)

でも、これは致し方ない。

愛する人とそうでない人とでは、差がついて当たり前だからだ。

新入社員がたった一つ幸運だったのは、私とは縁のない職場に放り込まれたこと。

私の優しさを独り占めできる女性は、常にあの人だけと決まっているんだもんね。