『ハリー・ポッターと賢者の石』本
やむなくハリーも動物園に連れていくことにしたバーノンおじさんがハリーに忠告します。
「言っておくがな・・・小僧、変なことをしてみろ。ちょっとでもだ、そしたらクリスマスまでずっと物置に閉じ込めてやる」
I'm warning you… I'm warning you now, boy -- any funny business, anything at all -- and you'll be in that cupboard from now until Christmas.
*at all:
used for emphasis when you are saying or asking whether something is even slightly true, especially after words such as ‘any’, ‘anything’, ‘anyone’, or ‘nothing’
例文:He doesn’t know anything at all about computers.
(macmillandictionary.com)
*cupboard (主に英)物置,納戸((米)closet)←こんな意味があるとは!
文章にすると If you do any funny business or anything at all, you’ll~だからanythingの意味は「何か」の意味、at allが付いて「もしおかしな事をしたら、ちょっとでも何かしたら」と捉えた。
「さもないと」はorを使いそうなのに、接続詞andであることが気になります。
今回のI'm warning youは脅しに使われています。進行形の方が感情的だと思っているので、強調のat allを使っていることとも馴染んで合点がいってます。
脅しの文の中では、「そうすれば」andが使われていました。
・Move an inch...and you'll be dead. 動いてみろ, 命はないぞ
andを使ったこの形でジーニアス英和和英辞典や本、transcriptにも使われてました。
・You do that once more and you'll get a clip round the ear, my lad.
(dictionary.cambridge.org)
お前、今度またやったら、ビンタするからな
普通は、andの後ろに丸く収まる出来事が続く。
Go by this rule and you'll be safe.(辞FD)と「そうすれば」の訳でしっくり。
辞書の例文にもifはないけど、こういうandは「前文したら」と汲み取ればいいのかも。
Move an inch...and you'll be dead. も「動いたら死ぬことになるからな」
★I'm warning you
I'm warning you, don't talk like that!
言っておくけど、そんなふうに話さないで!
『I'm warning you, ...(警告しておくけど)と、前置きでこのフレーズを言うと、この後に言う注意のフレーズの本気度が伝わります』(基礎英語3)
ハリーの両親の悪口を言っているバーノンおじさんを ハグリッドがピンクの傘を刀のようにして脅します。
"I'm warning you, Dursley -I'm warning you -- one more word... "
ここまで言ったら、おじさんは大人しくなりました。
脅してはいないのも出てきました.:
クィディッチの中継をしているジョーダンは、反則続きのスリザリンを非難し、中立の中継をしてません。
"Jordan!" growled (どなり声で言った)Professor McGonagall.
"I mean, after that open and revolting(嫌悪を抱かせる) foul– "
"Jordan, I'm warning you --"
"All right, all right. (省略)"
I'm warning youは、ただじゃすまさないと言いたい時と思うことに。
★ I warn you
ハグリッドが11歳になったハリーを迎えに来た時、ドアをすごい勢いでノックしました。
バーノンおじさん:Who's there? I warn you -- I'm armed!
ハリー、ハーマイオニー、ネビル、マルフォイは罰として夜の森に入り、傷を負ったユニコーンを探すことになりました。ハグリッドも同行します。(映画ではネビルではなくロン)
二組に分かれるとき、マルフォイはハグリッドのペット、ファング(牙の意)の長い犬歯を見て連れて行きたいと言いました。
するとハグリッドが:All right, but I warn you, he's a coward.
I warn youは相手が知らない、勘違いしている時に情報を与える「言っておくけど」
と思うことに。
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本の中には、「警告しておく」別の言い方が出てきました。
スネイプのセリフ:Be warned, Potter -- any more nighttime wanderings and I will personally make sure you are expelled. Good day to you.
*be warned:
If someone says to you 'be warned', they are advising you to be cautious, because there are risks that you may not have thought about.
(collinsdictionary.com)
意味から考えると I warn you, と同じと思う。
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I warn youの場合、adviseに近く、遂行動詞だと思った。
Wikipedia「遂行動詞」
『英語において現在時制は通常現在の状態や現在の習慣的動作を表すが、遂行動詞が用いられる際に限って発話時点での一回の動作を表すことが出来る。』
例文に使われてる動詞は、promise・suggest ・deny・advise
『他に「宣言する」「命ずる」などがこれにあたる。この様な文章を発言する時点で約束・提案・否認・助言の行為を行うことを表す。』
最近出会った、遂行動詞と思った動詞 enclose
I enclose [I am enclosing] herewith ....
…を同封します(進行形のほうがくだけた言い方)
(プログレッシブ英和中辞典)