たまには美容師らしいおはなしを。
ストレートパーマや縮毛矯正の薬剤の進化には目覚ましいものがあります。
「しっかりクセを伸ばす」ということに加えて「自然な仕上がり」が
求められるようになりました。
特にクセの強い場合、数年前までは、どちらかを優先すると、どちらかは
多少犠牲にしなくてはならなかったのです。
最近の縮毛矯正では、その両方が効果的に出せるようになりました。
様々なメーカーから、自然に仕上がる特殊なアイロンなどが出ていますが、
それよりも重要なのは、薬剤と毛髪理論です。
さて、ここからはちょっとサイエンスな話。
髪は簡単に言うと「タンパク質」からできています。
その中には疎水性(水をはじく)と、親水性(水になじむ)の部分とがあります。
まず、直毛の髪の内部には、その両方が均一に配置されています。
そしてクセ毛の中は、クセの内側と外側とで、ほぼ完全に分かれています。
クセ毛の髪が空気中の湿気でさらにうねってしまうのは、水分を含んだ親水性の
部分だけが膨張してしまうからです。
それを踏まえて、縮毛矯正剤に一番必要なのは、疎水性の部分にも、親水性の
部分にも効果的に働きかけることができるかどうかということです。
今までの薬剤には、その両方に働きかけるものはありませんでした。
これはその当時の薬事法に規制があったためです。
そのため薬剤の力を強力にすることで、無理矢理クセを伸ばしていました。
当然、髪は傷みますし、ハリガネのような質感になりやすかったのです。
現在では規制緩和により、疎水性と親水性の両域に作用する縮毛矯正剤が
主流になりつつあります。つまり、髪の内部全体にムリなく効果的に働き
かけることで、ダメージを抑えしっかりクセをのばすことができるように
なったのです。しかも手触り、質感ともに自然です。
・・・・・・。
薬剤の重要性が少しでも伝わりましたでしょうか。
私たち美容師は、毛髪理論に基づき薬剤を選定しております。
日進月歩の美容業界、ついていくのがやっとです(笑)