夢をみない夏の眠りから醒めるように
秋の私は浅い眠りで繰り返し繰り返し
夢を見る。
毎朝夢に揺り起こされるようにして
目を醒まし、先程まで指先で触れていたはずの、
匂いを嗅いでいたはずのものが
予めないということを知る。
夏の終わりの重い朝が身体に滲みてくる頃、
私は夢を惜しんで目を開く。
夢は集積された記憶がランダムに再生されたものだと
誰かが言った。
じゃあどうしてこんなにも切ないものの記憶ばかりが
ランダムに繋ぎあわされて、
切れ目ないわたしの今のように蘇るのだろう。
脳は忘れることを知らないという。
ただ、再生する方法をひとつずつ、私たちが失っていく
というだけで。
私という生き物がその機能を停止しているその何時間かだけ、
記憶は夢という方法で私の中を駆け巡る。
いたいとかくるしいとかかなしいとか
しあわせだとか。
感情の襞だけ逆撫でで、夢はまたひらりといなくなる。
夢の忘れ方なんて、誰に聞かなくてもわかってるのに
覚えかたは誰も知らないなんて
ひとはほんとうによく出来過ぎていて、腹が たつ。
秋の私は浅い眠りで繰り返し繰り返し
夢を見る。
毎朝夢に揺り起こされるようにして
目を醒まし、先程まで指先で触れていたはずの、
匂いを嗅いでいたはずのものが
予めないということを知る。
夏の終わりの重い朝が身体に滲みてくる頃、
私は夢を惜しんで目を開く。
夢は集積された記憶がランダムに再生されたものだと
誰かが言った。
じゃあどうしてこんなにも切ないものの記憶ばかりが
ランダムに繋ぎあわされて、
切れ目ないわたしの今のように蘇るのだろう。
脳は忘れることを知らないという。
ただ、再生する方法をひとつずつ、私たちが失っていく
というだけで。
私という生き物がその機能を停止しているその何時間かだけ、
記憶は夢という方法で私の中を駆け巡る。
いたいとかくるしいとかかなしいとか
しあわせだとか。
感情の襞だけ逆撫でで、夢はまたひらりといなくなる。
夢の忘れ方なんて、誰に聞かなくてもわかってるのに
覚えかたは誰も知らないなんて
ひとはほんとうによく出来過ぎていて、腹が たつ。
」