息を切らせて駆け寄るあなた

ブラウスの胸元に

衰えることなく

純白に包まれた

あなたを覗く


祭日の午後

昼酒は如何? と誘い

私で良いの? と弾む


ただ 時間を告げ

そこに待つ


街は

夜明けまで雨に濡れ

繁る緑は柔かく

初夏に漂う光と香り


Incanto Charms

忘れず素肌に装うあなた


昨日までの祭りは鎮まり

午後の通りは気怠そう

日没が待ち遠しいのは

私も同じ


酔いを重ねて

あなたの心を覗きこむ


酔いは重ねても

不埒な心をひた隠す



成るにまかせて

刹那の逢瀬

火種に風が迷い込む