あなたさんのブログ
                      

 昼前の日差しが

 レースで遮られ

 こぼれた光が

 柔らかく流れている


 昨夜からのざわめきを

 いまは身体の奥に沈めているが

 手のひらが擦れ

 ぬくもりが伝わると

 一つ二つと指が埋もれ

 溢れるうねりを誘い出す

 静かなベッドは知らない振りをし

 部屋の隅で日暮れを待つ

                      

 ホテルに部屋を取らなかった

  

 川沿いに輝く明かりが間近に見える

 一部屋のマンションに

 貴女の全てが押し込められ

 貴女の生身が溢れている


 どうしてもこの部屋で


 わたしも


 貴女を抱きたかった