3ヶ月前からずっと俺は防波堤で釣りをしている。毎朝2時間位。
と言っても魚は釣れたことがない。
まぁ釣れるかもしれないっていうロマンがあるが、最近では、釣り針に餌もつけずに釣りをしている。大きな網もそばに用意しているが、やはり魚は釣れない。
そんな俺でもなぜ毎日釣りをしているかというと、釣り仲間がいるからだ。俺が釣りを始めた3ヶ月前からいて、今日までずっと一緒に釣りをしている。Aさんといって、Aさんも3ヶ月前から釣りをしているらしい。つまり俺と同じ時期に始めたんだ。
最初は普通の会話で、例えば当時近くのマンションで殺人事件があったとか、最近寒くなってきましたね～。などだったが、最近では釣りの話ばかりだ。
そしてすっかり俺とAさんは意気投合した。
そんなAさんから今日、ある相談をされた。
それは盗撮についてだった。
さっき述べたマンションにどうやらAさんも住んでいるらしく、視線が気になるということらしい。
Aさん曰く、もしかしたら3ヶ月前の殺人事件の犯人に見られているかもしれないらしい。
因みに殺人事件の犯人は見つかっておらず、3人が殺された。遺体は一つしか見つかっておらず、残り二つは見つかっていないそうだ。
そんな犯人にAさんが狙われている。
大事な釣り仲間なので俺はAさんのお願いでAさんの部屋に泊まることになった。
ちなみになんだが、Aさんは女の人なのでもしかしたら俺のことが好きなのかもしれない。
だって釣りしている間、ずっと俺のことをチラチラ見ているからだ。
まぁ考えすぎかもしれないが、とにかく釣り仲間であるAさんを守ろうと俺はAさんのマンションへ行ったんだ。
（解説）
色んな捉え方ができるが、Aさんが殺人事件の犯人。
残りの遺体は海に沈めた。そして遺体は海に捨てるとガスを発生させて浮いてくるため、朝早くから釣りという名目で遺体が浮いてこないか監視している。
主人公とは同時期に釣りを始めているのでAは主人公が釣りをしているのではなく、自分が沈めた死体を探りに来ているのではと勘違いしている。
恐らく主人公はAの部屋で……。
（オリジナルなので解りにくいです。）
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