娘さんが言っていたように、その子がやってきた。マスターらとは顔なじみらしく仲良く話していた。しかしマサトシは雰囲気で気づいていた。彼女もまた実験された同類だと。そして、二人が席に着いた時、そのことを聞こうとしたが、その子の方から話しかけられた。
「あなたも実験されてたんでしょ」
聞こうとしていたことを先に聞かれてマサトシは少し困った。
娘さんであるユアちゃんも困惑している。
「ごめんねユア、ここに来た理由はこのことなの。だまっててごめん」
「言えないことぐらい誰にだってあるよ」
その子の名前はユキモトカナとのことであった。2人の話が少しつづいた後で、マサトシに話が振られた。
「あなた、あの研究所から出てきたんでしょ。私も偶然出てきたの」
そしてマサトシは自分の脱出できた流れを話した。
「そうなのね、じゃ、復讐しないと」
「そう無理しなくても」マサトシは若いなーと思ったが、自分も若いのかともしれない思った。
それからはカナとユアでずっと話していた。マサトシは下がって自分の仕事をしていた。帰り際、これから何があってもいいように連絡先は交換し、他にも同類がいること、今度皆で会う約束をしようということになった。
「ユア、私たちはずっと友達だよ。なにがあっても」
「うん、そうだね」