神川内閣総理大臣「……巨大な怪獣ではないか」
式山官房長官「確かに」
高田防衛大臣「これはどういう対応を取ることがふさわしいか、判断しかねますな」
以下、不毛な議論が続く。
巨躯物体を生命とするならば、防衛出動は不可能である、鳥獣駆除扱い。
しかしながら島一つ焼く出力を持つ移動攻撃兵器ならば可能という見立てもある。
結論とし現状の放置は国民の生命財産に危機を齎すものとみなし、これを公表し、できる限りの防衛対策を取ることに決定。
ただし現状、巨躯物体に対し有効な火器が存在するかは不明とされる。
公表、混乱、警察出動。
「現状巨躯物体は20ノット、時速約37キロメートルで北北西方向に移動中」担当官から報告が入る。
式山「あと24時間で本土じゃないか」
神川「らしくないぞ、落ち着くことが第一だ」
高田「霧島補佐官を北方訓練場に派遣したそうですな」
神川「ああそうだ」
沢村外務大臣「各国の船が入り込んでいるらしいぞ」
高田「今はいいだろう、まさか不法の漁でもするのか」
浅木総務大臣「情報が少ないのがあれだな」
佐々木国交大臣「もう大混乱が起きているな、報道のヘリが飛んでるぞ」
テレビにはもたらされた情報により混乱が起き、買い占めが発生している状況が流れている。
神川「遅いといわれるよりはましだろう」
市井だけでなく、本部もまた混乱の渦の中にあった。
日本時間正午。