はぴんの詩

はぴんの詩

私の描く詩が、誰かの生きる活力になることを願います。

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「自分」は、私からあらゆる権利を取り上げた

こんな私になど

笑う権利も

楽しむ権利も

幸せになる権利もないと


その権利を「自分」から授かる為に

私は血の滲むような努力をした

しかし、「自分」は決して

私を赦してくれなかった



色に良い悪いもない


赤はこういう色

黒はあういう色

黄色はあんな色


ものごとによって相応不相応があるだけ



移ろいゆく街並み

移ろいゆく人

そして移ろいゆく自分


けれど大切なものはいつも

今の自分


今、喜びに満ちている自分

今、悲しみに暮れる自分


今この時を生きる自分にしか

生み出せぬものがある

聞いてください

気づいてください

そして 感じてください

野原海原の果てより

私は祈ります


あなたの目には小さくて

私のことは見えないでしょう

あなたにとって私はきっと

童話に遊ぶ妖精のような

架空の存在にほかならない


けれど私は祈ります

あなたがいつか

気づいてくれる・・・いや 

思い出してくれることを











さすらい人の歌よ

足跡(そくせき)を刻んだ道々の思い出を

わが心のかたみに刻んでおくれ

心に鉛を抱えたまま お前はどこへ行く?

真の光を忘れたまま お前は何を見る?


至高の輝きでもてなそうとも

忘れたことばかりを数え 

もとより目を開けぬお前には

わが切なる想いも届かぬだろう


さすらい人の歌よ

涙を流した苦境の数々を

わが心のかたみに刻んでおくれ

真昼の光を拒んだまま お前は何に生きる?

闇夜の闇に身を置いたまま お前は何に死ぬ?


やがてそれらを思い出す時

お前は苦しみ辛みに涙するだろう

やがてそれらが光に染まる時

お前は喜び安らぎに涙するだろう


過去の道と未来の道

お前は全ての道を涙で濡らして

さすらい人の歌を空に響かせるのだ