たぶん無精だからなのでしょうが毎日毎日同じものを食べ続ける傾向があるようです。
1か月続けて雑煮ばかり作ってみたり、それが豚汁だったりすき焼(本当は肉豆腐)だったりきつねうどんだったりするのですが、これは無精ということもあるのですけれど、スーパーで食品を買う時の販売単位とも関係してくるのです。
例えば、納豆は3パックというのがほとんどで、近所のスーパーで2パックというのは1種類しか置いていません。
ですから、当然ながら3食連続納豆ということになるのです。
ウィンナーの場合、2袋がテープでくくられ1単位になっているのはなぜなのでしょう?
インスタントラーメン(袋めんの方)は5個まとめ売りというのが主流ですね。
バラ売りの店もあるのですが、同じものを5つも食べるのはあまりうれしくなく、最近はコンビニエンスでバラを買ってきたりしますけれど、こちらは品揃えがけして多くなくひとつの悩みの種になっているのです。
油揚げについては、せいぜい2枚入りで充分なのですけれど、その横に「お徳用5枚入り」なんてのがあって、「お徳用」の方が値段が安かったりするのです。
あなたならどちらを選びます?
もちろん大家族であれば別ですが、私は単に「ひじき」と一緒に油揚げを小鍋で煮ようと思って売場に行って「お徳用」を買って帰ってきて、ウチにある一番大きい鍋で「ひじき煮」を作るはめになって、まるで鳥越おかず横丁か谷中の「よみせ通り」にある惣菜屋で大皿に並んでいるごときことになってしまうのです。
薄切りハムやベーコンもウィンナーと同様何パックまとまったものがよく売られています。
1、2パックを食べて残りを冷蔵庫に放り込んで幾星霜、
パーシャル室の奥から期限切れのハムとベーコンが発掘されました。
どうしようか・・・・・
折しも卵10個入りを買ってありました。
いつもは6個入りを買うことが多いのですが、10個あれば生で食べ、ゆで卵を作り、とろ玉(これはラーメン用)、出汁巻き卵を作ってもまだ余る。
ということで目玉焼きでいきましょうか。
目玉焼きは現代において2個ワンユニットが一般的ですね。
目玉は2個なので卵も2個だという理屈もありますが、昔貧しかった頃、「子供だから1個なの」と親に言われ「一つ目目玉焼き」を食べて育った私としては、「2個目玉焼き」を見た時のぜいたくな印象は忘れられません。
そこにハムが添えられた「ハムエッグ」は、これはもう大変なものだったのです。
で、ハムエッグかベーコンエッグかの本題ですが、
私はベーコンエッグが好きですね。
ハムも高級なのを使ってほどほどの厚さのスライスで作ればなかなか美味しいのですが、なにせ4パックテープくくりものですから味わいはいたし方ありません。
油加減を調整しても出来あがりはどうしても草をかむようなものになってしまうのです。
一方、ベーコンはフライパンで熱すると自然に融けた豚の脂が周辺カリリ、中は肉の感じを残したように仕上がるのです。
やはり脂が大事ですね。
先日船橋東武デパートに行って、レストラン街の「とんかついなば和幸」を素通りして「かつや」でロースカツ定食を食べました。
この店もロースカツとヒレカツがあって、ヒレの方が100円高い。
人によってはロースかヒレかは迷うところであるらしく、ある程度の歳になりますと、カロリーや脂質を気にしてヒレを選んだりするようですが、私は絶対ロースです。
もし、バラカツがあればそれをチョイスするはずです。
そんな脂好きの私ですが、ロース、ヒレ問題にはもうひとつ、ロース下品、ヒレ上品というものがあります。
ロースカツ定食を注文したのが若い人であればそれが当然と見られるのでしょうが、いい歳こいてロースというのは分不相応ではないか、ヒレが多少のひなびが加わった年齢の奥行きを表わしているというべきではないのか、という他人の視線です。
いいんです、好きなものを好きに食べられるのならば、あと10年経っても20年経っても、佃煮と梅干と煮物と漬けものばかりの食事はしたくないと思うのです。
目玉焼きの卵は直前まで冷蔵庫で冷やした状態のもの。
フライパンに油少々、ベーコンまたはハムを並べ中火で卵を割り落としすぐに水を加えてふた。
1分以内に火を止め、あとは余熱で少々むらします。
黄身トロリ、ふっくら固まった白身の周辺はやや焦げの出来あがりは単純な卵なのに一皿で色々な個性の集合体となるのです。
上がハムエッグ、下がベーコンエッグ。区別つきますか?