10月に稀代の名馬シンボリルドルフ号が亡くなりました、30歳だったそうです。
私は若い頃一時期競馬に興味を持ちましたが、今はまったく遠ざかっています。
競走馬の現役期間は、2歳から、長くて8歳くらいまで。
4倍するとほぼ人の年齢に比定できるそうですから、小学生くらいでデビューし、30台前半までには引退するもののようです。
第二の人生(馬生)は、種牡馬や繁殖牝馬、乗馬用に転用されるのはごく僅か、小型のペットと違い、飼育を維持するにはそれなりの環境とコストはばかになりません。そして現役と違いなんの収益をあげるわけではありませんので、馬にとって天寿を全うするのは大変厳しいものとなります。かといって、馬自身が未来を切り開いていけるわけではないので、彼等の命運は他ならず人間の考え次第という哀れな存在といえるでしょう。
サラブレッドは品種改良によって、あのような華奢な脚を持つようになりました、これも人間が走ることだけを目的に彼等を変えてきた結果です。したがって現役中に脚を痛め走れなくなってしまう個体も多数あります。実力馬や治療の見込みがある場合は別として、かなりの確率で「殺処分」となるもののようです。中継放送や新聞に予後不良と報じられるのはこの事を指しています。
かつて競馬ファン以外にも多くの夢を与えてくれたテンポイント号のことをご記憶の方も多いと思います。
馬って一脚が使えなくなると他の健全な脚にも負担がかかり病気を併発し生きていけないそうですね。
真偽のほどは良く知りませんが、食肉に供される場合もあるとか。そのままでは硬くて食べられないので加工品の材料になるとか、フォアグラのガチョウのように強制的に肥育されるとか・・・
昭和54年に刊行された故寺山修司さんの『旅路の果て』という著書には、約50頭の競走馬の活躍とその後を実名で語っています。古書で手に入るかわかりませんが、私にとっての競馬観を形成したもののひとつとなっています。
旅に病で夢は枯野をかけ廻る(松尾芭蕉)