ビタミンFは短編作品集で、直木賞受賞作。
その中の「はずれくじ」を読んだ。
読むと共感できる部分が多数ある。
丁度主人公が同年代で、中学生の
子供を持つ自分と同じ立場だからか。
子供のゆうきは、中々人に意見もできない
優しい子供。そんな子供に不満を感じ、
納得がいかなかった。
妻の入院により、ゆうきと2人で暫く
過ごすことになった。
食べたい物を聞いてもゆうきは
明確に答えない。
あるときそのゆうきが、夜友達と
集まっていたところ、補導されてしまう。
そんなゆうきの意外な一面に、微かな期待
を覚えたが、パシリに使われたことを知り
怒りを覚える。
最後は、また夜友達と会ってるのではと
居ても立っても居られない主人公が
ゆうきを探しに自転車を走らせ、
結局は塾に行っていただけだったが、
そこでまた友達の誘いを受けていたところ
父親をみつけ、その友達に断りをいれ、
2人で家路に着く形で物語は終わる。
最初から最後まで共感が持てる本だった。
久々すごくしっかりくるストーリーに
出会ったなと思う。
あまり色々と書きすぎると、長くなるので
これにて失礼。