前回
を取り上げました。
今回は、その続きです。固定資産の売却(直接法)を取り上げます。
お詫びと訂正
さきほどいったん掲載しました。22時頃に同名のブログに誤りが多数あり、誠に申し訳ございませんでした。やむを得ず図表等の入れ替え等の都合上、削除するに至りました。
今後、このようなことがないように注意いたします。
最初に閲覧された方には深くお詫び申し上げます。
1.簿記の基礎文法(復習編)
要素を左右に分けて、考えます。仕訳において、「資産」、「費用」、「純資産」、「収益」、「負債」という5大要素=『性格』の位置関係は絶対的なので、丸暗記してください。
注.項目=「勘定科目」のことです。「増えた」、「減った」とは、例えば負債が増えたとか、収益が減ったたというようなことです。
ところで、「借り方」、「貸し方」という用語がありますが、深く考えすぎないでください。単純に◀借り方は「左」、貸し方▶は「右」というような感覚です。
2.簿記の基礎文法 実践編⑪
【1】~【3】は前回の復習です。
【1】固定資産とは
固定資産とは、1年を超えて使用するために所有する資産のことです。
固定資産の勘定科目は以下の4つが基本です。
「建物」、「土地」、「備品」、「車両運搬具」
【2】減価償却とは
固定資産は長期に使用するので、徐々に消耗していき、価値が下がっていきます。
というわけで、その価値の減少分を、毎年、費用として算定します。この行為を減価償却といい、その額を減価償却費といいいます。
【3】減価償却費の「計算法」と
「帳簿への記入」方法
減価償却費は以下の方法で計算します。
また、帳簿への記入は直接法と間接法があります。
【4】固定資産を売ったらどう仕分けるの❔
(直接法)その1
上図の仕訳において、ブンポゥ堂は取得原価 \360 の備品を売却することにしたというシチュエーションで考えてみます。
取得原価とは、建物の本体価格に各種手数料(=付随費用)を加えたものです。
---------------【基本設定】----------------
まず、取得原価 \360 の備品が売却時、いくらの価値があるかを算定します。耐用年数5年、残存価額 \0 、使用期間2年として計算とします。
1年分の減価償却費 = 360 ÷ 5 = ¥72
¥72×2年=¥144
売却時の減価償却累計額=¥144
売却時の固定資産の帳簿額は上図のとおりで、¥216 です。
つまり、¥216円より1円でも高く売却できれば、利益を得ることができます。逆に言えば、¥216円より1円でも安く売却してしまうと損失がでることになります。
---------------【以上】----------------
今回は備品が¥200で売却できました。つまり、利益を得ることができました。
未収入金は「資産」です。掛けで月末に支払いを受け取る債権を持っていると考えてれば資産が増えたことになります。というわけで、「資産」増えたの位置は基礎文法をみると、「借り方」にあります。
したがって、左側の勘定科目に「未収入金」、金額に「250」と記入します。
備品は「資産」です。備品を売るので当然ながら資産は減ることになります。というわけで、「資産」減ったの位置は基礎文法を見ると、「貸し方」にあります。
したがって、右側の勘定科目に「備品」、金額に「216」と記入します。
固定資産売却益は「収益」です。売却額 \250 と現時点での備品の帳簿価額 \216 の差額は、¥34です。儲けが出たことになります。というわけで、「収益」増えたの位置は基礎文法をみると、「貸し方」にあります。
したがって、右側の勘定科目に「固定資産売却益」、金額に「34」と記入します。
【5】固定資産を売ったらどう仕分けるの❔
(直接法)その2
上図の仕訳において、ブンポゥ堂は取得原価 \360 の備品を売却することにしたというシチュエーションで考えてみます。
今回は前回と同じ【基本設定】です。違いは売却額です。
今回は備品が¥200で売却できました。つまり、損失が出てしまいました。
未収入金は「資産」です。掛けで月末に支払いを受け取る債権を持っていると考えてれば資産が増えたことになります。というわけで、「資産」増えたの位置は基礎文法をみると、「借り方」にあります。
したがって、左側の勘定科目に「未収入金」、金額に「200」と記入します。
備品は「資産」です。備品を売るので当然ながら資産は減ることになります。というわけで、「資産」減ったの位置は基礎文法を見ると、「貸し方」にあります。
したがって、右側の勘定科目に「備品」、金額に「216」と記入します。
固定資産売却損は「負債」です。売却額 \200 と現時点での備品の帳簿価額 \216 の差額は、-¥16 です。損失が出たことになりますので、負債が増えます。というわけで、「負債」減ったの位置は基礎文法を見ると、「借り方」にあります。
したがって、左側の勘定科目に「固定資産売却損」、金額に「16」と記入します。
以上で、固定資産の売却(直接法)に関する仕訳をおわります。
次回は固定資産の売却(間接法)を取り上げます。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
「~固定資産と減価償却(1)」
Success is going from failure to failure without a loss of enthusiasm.




