二重術に関してあれこれ(2):埋没法で出来ること | Ego caedo, ergo sum

二重術に関してあれこれ(2):埋没法で出来ること

これの続きでぇす。

さて、アメブロでも自称するほどのまぶたマニアの俺。
三度の飯よりも瞼が好きってのは本当の話で、
気付けば切開法重瞼術、眼瞼下垂などの手術に関しては指導医という
責任ある職を相川総括院長より拝命しています。

他院で行われた手術の修正等、困難な症例も、
院内・院外からの依頼で行う機会が増えてきています。
それら困難な症例を執刀する事は外科医の本望、心が踊ります。
術前に何度も脳内シミュレーションを繰り返し、
術野を展開した瞬間に、シミュレート通りの景色が広がっていた時なんて、
正に
キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━!!!
ってな気分ですよ。

しかし、日常最も多く経験する埋没法重瞼術であっても、
一例一例、勉強させて貰う事が多々有ります。
知れば知るほど奥の深い手術です。

埋没法で最も難しい事は何だろう?
今の俺にとっては、デザインです。

実は、埋没法のデザインには多くの制限が有ります。
(悲しい事だけど、美容外科医を標榜する医師でも分かっていない輩が居る!)

多くの、と書きましたが、絶対的な原則は一つ。
ある一点を決めると、ライン全体が決まる
という事です。
言葉を変えると、まぶたには二重になりやすいライン(皮膚活線)が
沢山隠れています。
そのラインの中から、一本を選んでくる。
俺達美容外科医ってのは魔法使いじゃない。
俺達に出来る事ってのは、残念ながらこれだけなんです。
で、その二重未満の隠れ二重ラインは、交わったりくっついたりする事は絶対に無いので
先ほどの原則、ある一点を決めると、ライン全体が決まるという事になるんです。

んでは、その原則が実際のデザインに際して、どのような制限になるのか、
その制限は何とか回避できないのか、
などなど、また思い出したら書いてゆきますので、次回以降をお楽しみに。