やぁ、未だに獅子座のアイオリアの技、ライトニングプラズマとライトニングボルトの違いがわからない男、レイジだ。

ん?PSO2のブログなのになんで聖闘士星矢の話をしてるかって?他にギリシャ神話ネタで思い付く作品が星矢かリングにかけろしかなかったからだ。



そう、今回のテーマは『ダークファルスの名前の意味』と『ギリシャ神話』だ。

PSO2のNPCキャラや用語には様々な神話や伝承の名前が使われてたりする。

そのなかでも興味をひいたのが、『ダークファルス』と『ギリシャ神話』の共通点だ。

あ、その前に


注:この記事はPSO2ストーリーのネタバレが含まれています。ついでに、情報源としてWikipediaを利用してます。


これでよし。ネタバレは嫌いな方は戻ることを推奨する。





さて。最初に気になったのはDF【双子】の設定資料に書かれていた「双子かどうかは不明」という部分だ。

【双子】なのに双子じゃないかもしれないってどういうことだ?

確かに、【双子】の読みはダブル。本来双子ならば英語ならツインズ、星座由来ならジェミニと読むのが正しいはずだ。ダブルだと倍になってしまう。いや、確かにダブルの他の意味には対というのもあるから男女で一対という見方もあるだろう。

双子といえば真っ先に思い付くのが金さん銀さんじゃなくて双子座。双子座はの由来となった神はカストルとポルックスの双子神「ディオスクーロイ」だ。

諸説はあるが一般的には人間のカストルと神のポルックスの双子で、カストルが亡くなったときポルックスがゼウスに頼んでポルックスの不死を分け与え二人で1つの星座になったとされている。

【双子】の片割れが死んでももう片方が生きていれば復活するあたりはディオスクーロイからきているのだろうが、これだけでは説得力に欠ける。

そんなとき見つけたのがギリシャ神話の神「ヘルマプロディトス」だ。

ヘルマプロディトスはギリシャ神話の神ヘルメスとアフロディーテの息子だが、まあなんかいろいろあってサルマキスという女性と一体化して両性具有(アンドロギュヌス)の神になったとされている。

そこからアンドロギュヌスについて調べたところ、プラトンの話では元は手足が四本ずつと男女両方の性器を持つ人間で、神が男と女の2人に分けたと書かれている。

なるほど、確かに【双子】DF体ファルス・ダランブルは4本の腕と4本の足(正確には2本足と2本の足を合体させた尻尾)がある。
ということは

①男女の双子に1体のDFが分裂して乗り移った

②双子のDFが両性具有の依代に乗り移ったあと分裂した

のどちらかが考えられる。どちらにしても元は双子であり、1つだったものが2つに増えたということでツインズでありダブルでもあることになるはずだ。

ということは【DF名】と「読み方」はそれぞれどちらかがDFを、どちらかが依代を指すのか?



ここで唐突に【巨躯】に移ろう。

【双子】と同じようにギリシャ神話からモチーフであろう神を探したら結構あっさり見つかった。

オリンポス十二神の一柱、「アレス」だ。

狂乱と破壊の神、普段は人のサイズだが真の姿は200m超え。ちなみに対応する惑星は火星。同じく火星に対応するのがローマ神話のマルス、オリンピアの天使ファレグ。

【巨躯】のモチーフであることは間違いないだろう。読み方のエルダー(elder)は年上や先輩、目上に立つ人という意味だが、老人という意味もある。なるほど、オメガのシュレッガーが皇帝で老けているのはそういうことか。恐らく、最初の依代になったフォトナーも老人だったのだろう。

巨躯の例から
【DF名】=DF本体
読み名=最初に依代になった人物
と仮定できる。

とすると、話が戻って【双子】は
②双子のDFが両性具有の依代に乗り移ったあと分裂した
の方かもしれない。双子とは限らないわけだ。まあ、今後のEP5であっさり双子だったと言われてしまうかもしれないが。



そして【若人】。魅了の能力を持っているギリシャ神話の神といえばアフロディーテだ。
しかし【若人】の場合は複数の神がモチーフになっていると考えられる。

そのひとつがアルテミスだ。アルテミスにはアポロンという兄(実際は弟。ギリシャ神話では後から生まれたほうが兄または姉になるという奇妙な法則がある)がいる。まさしくアフィンとユクリータだろう。

また、アルテミスはヘカテーやペルセポネーと同一視されるとともに、ヘカテーは3つの体を持つ神とされている。ヘカテーの3つの体はそれぞれ月の上弦、満月、下弦、または処女、婦人、老婆、他にも過去、現在、未来を司っている。
処女=ユクリータ(一応リナも?)
婦人=アウロラ(フォトナー当時)
老婆=ババレンティス
つまりこういうことだろう。老婆担当にされたババレンティスが気の毒である。

【若人】の名前は美の女神だからまあいいとして、問題は読み方だ。アプレンティス(apprentice)は見習いや徒弟の意味を持つ。DFもどきだったユクリータなら意味はわかるが、最初の依代になったアウロラが何故アプレンティスなのかが分からない。

他にも意味はないの?助けてGoogle先生!

apprentice
見習い、年季奉公、徒弟etc…

ん?年季奉公って何?………………定められた期間を雇われる人……………ああ、契約社員かなにかか?

いやまて、もしかして遊女ってこれに含まれるのか?だとしたらその中でも頂点、花魁とか太夫とかも含まれる?

確かにアウロラは軍や政治家のトップと一夜限りの関係を持ってたと言ってたな…てことはアウロラはトップクラスの人間でなければ会うことすら叶わない最上位の太夫だったということだろうか。

多少強引ではあるが、アプレンティスに遊女の意味を隠していたとして、アウロラが身を買われて美貌と才能だけで底辺から頂点まで上り詰めた遊女だとしたら、アプレンティスを名乗った理由になるかもしれないな。

ついでに、アフロディーテはアレスの愛人でもあったとされている。アフロディーテ=アウロラでアレス=【巨躯】の依代と考えると、【巨躯】の依代はアウロラ太夫の上客でアウロラの話に出ていた軍のトップの人間だったのかもしれないな。ならelderのつじつまが合う。



最後に【敗者】。読み名がまんまルーサーだからわかりやすい。敗者の理由はDFがルーサーを依代にしようとして逆にルーサーに支配された=ルーサーに敗北したからと俺は予想している。

ギリシャ神話でモチーフになった神はヘルメスだろう。

ヘルメスは嘘と窃盗の才能を持ち、商売、発明、学問など多方面に渡って豊富な知識と技術を持つ神とされている。アルマの時間操作マジックの技術を盗んだり、【双子】の複製を真似てダーカーの巣でクローンを作る研究をしていたりと色々手を出してた辺りがルーサーそのものだ。

また、朱鷺や雄鶏を聖鳥とし、翼の生えた黄金のサンダルで空を翔てたとされている。鳥のモチーフはここだろう。

他にもヘルメスの気になるエピソードとして
『英雄の魂を冥界に誘う役割と冥界から死者の魂を地上に戻す役割も担っており、オルフェウスが妻エウリュディケを冥界から連れ出そうとした際に同行した』
というのがある。

確かEP3で【双子】の異空間に閉じ込められた主人公とマトイをルーサーが道案内した話があったな。なるほど、道案内したのがルーサーだったのは神話のオマージュか。


なかなかギリシャ神話も奥深い。もしかしたら他のNPCにも神話に纏わるネタが隠されているかもしれないな。みんなも是非探してみよう。

それでは、また会おう。










おまけ

番外編・アル

同じくDFのアル君にもあるはず。
しかし推測に使える情報は、「アル」という名前だけだ。何故アル君はこの名前を選んだのか…ギリシャ神話にアルって名前の神いたかな…………………あ。





ヘラクレス:幼名アルカイオス


ヘラクレスは人間と神の子で半神。アル君もフォトン(ダーカー因子)とエーテルの融合体。



とりあえず、逞しく育ってくれそうだ。頑張れアル君。



PSO2公式サイト:http://pso2.jp/