キノコが平日も通塾するようになって夜10時台の電車に乗って帰ってくるようになりました。予備校から家までは1時間。家の最寄りから家までは7,8分の距離ですがさすがに一人で歩かせるのは怖い。それならばと、パパがターミナル駅でキノコと待ち合わせて一緒に帰ってくることになりました。

 

 帰りの電車の中でテキストを出して疑問点を質問したり、習ったことをパパに説明しつつ復習したり、パパは毎週キノコの予備校の日を楽しみにしています。今まで家族の予定を書き込んだカレンダーを見ている様子がなかったのに、キノコと帰ってくるようになってからは朝うれしそうにカレンダーを確認して出勤するようになりました。

 

 実は予備校の週末応用クラスは中学1年生からあって、週末だけなら通ったらいいのでは?と私がパパに相談したことがありました。

 パパは週末だけとはいえ、試合が月に2回も3回も入る事があるし、なにより中1の段階のキノコでは応用の授業を受けても分かったつもりになるだけでそこから演習を重ねることが時間的にも気持

ち的にも無理だろうと却下されました。

 そのかわりキノコの疑問(特に私の苦手な数学・理科)は質問されればびっくりするほど分かりやすく教えていました。特に理科なんかは簡単な実験装置まで作っていました。そして決まって「数学も理科も簡単簡単!面白いよね!!」とキノコに暗示をかけてました。

 

 その甲斐あって、キノコは数学的センスはないものの思考することは好きになって難問でも納得いくまで取り組み続けることができるようになりました。