チョークの家々
朝から胃がもたれていた.今もなかなかよくならない。
ここインド来てから1週間。カレーを食わなかった日はない。
めったに胃痛を起こさないわたしであるが、たいてい薬を飲んだら、一時間で治る。
しかし今日の胃痛は既に4時間も続いている。
きびしい。
少し調子が良くなった昼の2時3時ぐらいに船がたくさんある漁村のビーチで散歩した。
波は荒れていた。
曇りで風も強い。
しかし心地よかった。
家々の門の前にチョークで魔除けのような模様が描かれている。
すべての家がやっている訳ではない。
しかし同じ模様は2つと見ない。
朝は早くにそれを家の入り口の砂地にチョークの粉で書く。
曲線と幾何学模様。
明日胃の調子が良くなったら。それをスケッチしよう。
今夜は日本人が共同経営しているという店でオムライスを食べた。
久しぶりだったのでうまかった。
深紅色のカケラ
ここマハーバリプラムで有名なのは、
海岸寺院とバターボールとアルジュナの苦行
と呼ばれる 巨大な岩にほどこされ彫刻である。
いずれもゲストハウスからほど近い。
というよりもその町自体6~700m四方ぐらいしかないのだ。
海岸寺院の近くのビーチに行った。
押し寄せる波がすごくマリーナビーチよりずっときれいだ。
このビーチの砂は
ガラスなのか結晶なのか透明の砂が多く含まれている。
砂のひとつぶひとつぶが日の光で反射する
地球のかけら
海岸寺院の石積みも大理石のような、
深紅色でやや透明な結晶がたくさん含まれていた。
夕方電話屋さんでアスカに電話した。
いろいろ言いたいことはあるが、 電話は高いので手紙を書く。
バターボールとは30度の石の斜面にある巨大な楕円形の岩の固まり。
手で押したら転がってきそうな絶妙なバランスでそこに存在する。
誰もがこの自然のなす不思議な光景に、 力任せに岩を押したくなる。
それでも当然ピクリともしない だから不思議である。
バターボールの斜面で
彫刻の学校に通っている少年の押し売りに合う。
この岩のような少年の粘りに負けて、
顔の彫刻をR17で買った。
それほど欲しくはなかったけど この顔を見ていると
少年が手で彫る姿が思い浮かぶ。
石の町
10時に起きた。
朝はサルサと野菜の天ぷらのようなものを食べた。
チャイも2杯飲んだ。
セイラスと別れた後、二人でマリーナビーチへ行った。
マドラス庶民のいこいの場とガイドに書かれていたが、
見てみたら確かに広い砂浜のビーチだ。
しかし、砂浜は「祭りのあと」みたいで屋台が点々とあり、
活気がある夏のビーチではない。
屋台で揚げ魚を買った。
揚げ魚は油っぽく魚臭い残念な味でした。
たまには行楽気分で、と来てみたビーチに失望したので、
長居することをやめ、
ブロードウェイバススタンドから
バスでマハーバリプラムへ向かった。
バスは3時間ぐらいのどかで広大な田園を走った。
どこまでも続く畑。
畑と畑を分けるための高くそびえる無数のヤシ。
遠くには山や町。
湿原に太陽がオレンジ色を輝かせて沈もうとする。
わたしは時間とは閉ざされた空間にいる。
マハーバリプラムは凄くくつろげる田舎だ。
外国人が多く、リゾート地化している。
世界遺産の石彫寺院が海岸近くに数多く存在する。
この町は石の町。
それゆえか、町のあちこちで男たちが黒い石を彫る。
ノミとハンマーの音が町に響く。
石彫りの神々の像がみやげ品として売られている。
眠るまで町のみやげ店の人に50回以上も
“こんにちは” “ありがとう”を言われた。
ここで買ったインドポップスを聴きながら横になった。
蚊取り線香の匂いが心地よかった。
朝はサルサと野菜の天ぷらのようなものを食べた。
チャイも2杯飲んだ。
セイラスと別れた後、二人でマリーナビーチへ行った。
マドラス庶民のいこいの場とガイドに書かれていたが、
見てみたら確かに広い砂浜のビーチだ。
しかし、砂浜は「祭りのあと」みたいで屋台が点々とあり、
活気がある夏のビーチではない。
屋台で揚げ魚を買った。
揚げ魚は油っぽく魚臭い残念な味でした。
たまには行楽気分で、と来てみたビーチに失望したので、
長居することをやめ、
ブロードウェイバススタンドから
バスでマハーバリプラムへ向かった。
バスは3時間ぐらいのどかで広大な田園を走った。
どこまでも続く畑。
畑と畑を分けるための高くそびえる無数のヤシ。
遠くには山や町。
湿原に太陽がオレンジ色を輝かせて沈もうとする。
わたしは時間とは閉ざされた空間にいる。
マハーバリプラムは凄くくつろげる田舎だ。
外国人が多く、リゾート地化している。
世界遺産の石彫寺院が海岸近くに数多く存在する。
この町は石の町。
それゆえか、町のあちこちで男たちが黒い石を彫る。
ノミとハンマーの音が町に響く。
石彫りの神々の像がみやげ品として売られている。
眠るまで町のみやげ店の人に50回以上も
“こんにちは” “ありがとう”を言われた。
ここで買ったインドポップスを聴きながら横になった。
蚊取り線香の匂いが心地よかった。
川岸の景色
電車は午後一時。まだ時間はある。
郵便局に行き、母と彼女のプレゼントを送った。
トータルでR870かかった。
日本円にしては対した金額じゃないかもしれないが、これからの旅のことを考えると少し使い過ぎたかも。
郵便局にも代行業者がいた。
荷物を送るだけのことだが、結局彼らにやってもらった。
システムがあまりにも外国人に対して分かりづらいから彼らに頼むしかないのだ。
さらにR30かかった。
それからフェリーでハウラー駅近くまで行った。
フェリーに乗るのは久しぶりだ。
川から見る町の景色はいつも違う感じがする。
飛行機に乗るようになってから、 船で目的地の陸地が見えたときの感動を忘れかけているのに気づいた。
風を浴びて、少しばかりくつろいた。
川岸には洗濯する婦女たちがいて、
その傍らで子供たちは水浴びをしていた。
ユウスケと駅へ向かった。
これから汽車で千キロ離れたマドラスに行く。
午後1:35電車が動き出した。
郵便局に行き、母と彼女のプレゼントを送った。
トータルでR870かかった。
日本円にしては対した金額じゃないかもしれないが、これからの旅のことを考えると少し使い過ぎたかも。
郵便局にも代行業者がいた。
荷物を送るだけのことだが、結局彼らにやってもらった。
システムがあまりにも外国人に対して分かりづらいから彼らに頼むしかないのだ。
さらにR30かかった。
それからフェリーでハウラー駅近くまで行った。
フェリーに乗るのは久しぶりだ。
川から見る町の景色はいつも違う感じがする。
飛行機に乗るようになってから、 船で目的地の陸地が見えたときの感動を忘れかけているのに気づいた。
風を浴びて、少しばかりくつろいた。
川岸には洗濯する婦女たちがいて、
その傍らで子供たちは水浴びをしていた。
ユウスケと駅へ向かった。
これから汽車で千キロ離れたマドラスに行く。
午後1:35電車が動き出した。
謎のステーキ
今日は宿でのんびり。昨日はユウスケとインディアン博物館に行った。
入場料は外国人観光客はR50、一般市民はR5だ。
館内は主に仏陀やインドの神々の石像が並べられているが、
ほとんどが顔が削られていたり、首がなかったり、
手足の指がかけていたりした。
顔や首がないのは人為的にか、多分持ち去られたのだと思う。
その部分だけがみごとにないから。
それにしてもどの彫刻も細かく、
自分の顔を石像の顔に近づけると少し恐れを感じた。
宗教上のおそれではなく、本物の人間そっくりに見えるからだ。
市場をうろうろ歩いた。
町中の空き地で豚が飼育されていた。
しばらく忘れていたが、久しぶりに魚が並べられている市場も見た。
ザクロ、みかん、グアバ、リンゴ。
サトウキビを手動ローラーのようなものでつぶし、
ジュースなども売っていた。
夜は久々にごちそうを食べようと二人で相談し
R55の謎のステーキ(牛?豚?それとも???)を食べた。
二人組
昨日は疲れて書く気になれなかった
バングラディッシュのダッカはTransitに2時間かけやがった
おかげで寝たのは現地時間の3時。<起きたのは6時です>
みんなカウンターでいらついていた
カウンターの中に入ってわれ先にと言わんばかりに
しまいには空港職員が怒りだして
“みんな出て行けっ!”
おそらくベンガル語でこう叫んだ
私もいらついた中の一人
隣の人(クウェートからふるさとカルカッタに戻る中年)と知り合った
彼はクウェートの三菱重工に勤めているらしく、Transitの無料ホテルでも同室だった
翌朝、あの混雑しているTransitカウンターを避けるためか、私の世話をしている者と言って自分もさっさとTransitをすませた
バングラディッシュの手続きは日本人は早くすませてくれるのかな?
外国に対する礼儀? それとも自国の面子??
Transit率が最も多いと思われるベンガル語を話すインド人にはそうではなかったが…
それにしてもそのクウェートのおじさんはずる…賢い?
Tajulの言う通りの朝だった
テレビでコーランを(多分アラビア語で)一説歌ってはエコーの聞いたベンガル語で説明された
カルカッタに着いて5万円両替したら札束を2つくれた
これは失敗した
空港を出るとき、ある金髪の英国人に税関申告書に書かれている英語の意味を聞いた。彼は親切に教えてくれた
どことなく英国人にはみえない気軽さを感じた
これがきっかけで彼は市内までのタクシーを割り勘しないかと私に持ちかけ、
彼が以前カルカッタに3回来たというのを聞いたので乗った
市内までは遠く、一緒で良かった
タクシー運転手はさっそく料金の160ルピーをさらに50ルピー払えという。
私が両替している間に待った分だと…
その英国人は定額160ルピーの領収書(空港のタクシーセンターで前払い)を私に見せた
なんとその領収書には英語で
(これ以上払う必要はない)
という注意書が書かれていた
あからさまなところには驚いたが、その注意書きが見事に役に立った事にはもっと驚いた
市内までの30分間運転手はクラクションを鳴らしッパなしだった。
50ルピー払わなかったからではない
車がそうなんだ
台湾の交通事情もすごいものがあるが、カルカッタは勝るとも劣らない。
”早くイケイケそこをどけ”の精神が顕著にみられる
中央分離帯には道を渡ろうとしている人、牛、子やぎが渾然一体 。
私は列車でタミール州に行くことをタクシーの中で彼にいった
彼が言うには列車の予約はGPO(郵便局)の近くのbooking center(外国人のための)でしかやれないというのだ
市内に着き、感に任せて大通りを見つけて歩くが、それらしい案内の看板もなく、読めもしないのだ
感のいい私は正直言って迷っていた 。
話しかけてくる人は私が日本人と分かるから何か売ろうとしているように思えた。
そうじゃないと思った少年にGPOはどこだと聞いたら ”ここをずっとまっすぐだよ”って一緒に歩いていたら、後ろから二人組の気配がして何回かわざと立ち停まったりした 。
これが芝居を見ているようで私が振り向くと、いきなりふたりで立ち話をしたり、私を追い抜き、前を歩きはじめたら徐々にスピードを落として、私の後ろに回り込もうとする
だからわたしも歩くスピードを落とした…(狙いはわたし?)
少年にGPOの後ろにある外国人専用列車予約センターに案内してもらった。その後彼の店にいってお礼として物を買った。ちょっと高いが、札束をなくすいい方法だ
夕方、屋台でカレーらしきものを買った
安宿の屋上で食べた
オレンジ色の夕空に無数のカラス
初めて右手で食べたカレーは悲しい辛さを感じた
もう帰りたくなった
バングラディッシュのダッカはTransitに2時間かけやがった
おかげで寝たのは現地時間の3時。<起きたのは6時です>
みんなカウンターでいらついていた
カウンターの中に入ってわれ先にと言わんばかりに
しまいには空港職員が怒りだして
“みんな出て行けっ!”
おそらくベンガル語でこう叫んだ
私もいらついた中の一人
隣の人(クウェートからふるさとカルカッタに戻る中年)と知り合った
彼はクウェートの三菱重工に勤めているらしく、Transitの無料ホテルでも同室だった
翌朝、あの混雑しているTransitカウンターを避けるためか、私の世話をしている者と言って自分もさっさとTransitをすませた
バングラディッシュの手続きは日本人は早くすませてくれるのかな?
外国に対する礼儀? それとも自国の面子??
Transit率が最も多いと思われるベンガル語を話すインド人にはそうではなかったが…
それにしてもそのクウェートのおじさんはずる…賢い?
Tajulの言う通りの朝だった
テレビでコーランを(多分アラビア語で)一説歌ってはエコーの聞いたベンガル語で説明された
カルカッタに着いて5万円両替したら札束を2つくれた
これは失敗した
空港を出るとき、ある金髪の英国人に税関申告書に書かれている英語の意味を聞いた。彼は親切に教えてくれた
どことなく英国人にはみえない気軽さを感じた
これがきっかけで彼は市内までのタクシーを割り勘しないかと私に持ちかけ、
彼が以前カルカッタに3回来たというのを聞いたので乗った
市内までは遠く、一緒で良かった
タクシー運転手はさっそく料金の160ルピーをさらに50ルピー払えという。
私が両替している間に待った分だと…
その英国人は定額160ルピーの領収書(空港のタクシーセンターで前払い)を私に見せた
なんとその領収書には英語で
(これ以上払う必要はない)
という注意書が書かれていた
あからさまなところには驚いたが、その注意書きが見事に役に立った事にはもっと驚いた
市内までの30分間運転手はクラクションを鳴らしッパなしだった。
50ルピー払わなかったからではない
車がそうなんだ
台湾の交通事情もすごいものがあるが、カルカッタは勝るとも劣らない。
”早くイケイケそこをどけ”の精神が顕著にみられる
中央分離帯には道を渡ろうとしている人、牛、子やぎが渾然一体 。
私は列車でタミール州に行くことをタクシーの中で彼にいった
彼が言うには列車の予約はGPO(郵便局)の近くのbooking center(外国人のための)でしかやれないというのだ
市内に着き、感に任せて大通りを見つけて歩くが、それらしい案内の看板もなく、読めもしないのだ
感のいい私は正直言って迷っていた 。
話しかけてくる人は私が日本人と分かるから何か売ろうとしているように思えた。
そうじゃないと思った少年にGPOはどこだと聞いたら ”ここをずっとまっすぐだよ”って一緒に歩いていたら、後ろから二人組の気配がして何回かわざと立ち停まったりした 。
これが芝居を見ているようで私が振り向くと、いきなりふたりで立ち話をしたり、私を追い抜き、前を歩きはじめたら徐々にスピードを落として、私の後ろに回り込もうとする
だからわたしも歩くスピードを落とした…(狙いはわたし?)
少年にGPOの後ろにある外国人専用列車予約センターに案内してもらった。その後彼の店にいってお礼として物を買った。ちょっと高いが、札束をなくすいい方法だ
夕方、屋台でカレーらしきものを買った
安宿の屋上で食べた
オレンジ色の夕空に無数のカラス
初めて右手で食べたカレーは悲しい辛さを感じた
もう帰りたくなった

