北海道旅行に行く直前、地図を眺めていたら、
ん?線がはみ出ている?
拡大。
最初、何かのミスかと思いましたが、
細く小さくつながっている。
産毛のような、天使の羽根のような。
気になってしまい、行ってみることにしました。
場所は、網走と根室の中間位の場所で、
どちらからでも車で2時間ちょっと。
野付半島の案内図
国道244号から逸れた
海と湾の間の細い道を進んで
野付半島ネイチャーセンターまで車で行けます。
野付半島の入り口
フラワーロードと呼ばれる道らしく、
季節によっては花がいっぱいらしい。
左が国後島との間にある根室海峡で右が野付湾。
どちらも海です。
根室海峡の先に見えるは国後島。
野付半島から一番近いところで
約16kmほどの距離。
野付半島を半分ほど進むと現れるナラワラ。
ナラワラは、海水で浸食されたミズナラなどの木々が
枯れたまま立っている。
緑と白い枯れ木のコントラスト。
さらに進み、野付半島ネイチャーセンターに到着。
遊歩道があるので、散歩できます。
歩いたのは、黄色い線の部分。
往復2kmちょっとの距離で、
歩くスピードによりますが、30分~1時間位。
遊歩道入口。
たいらでまっすぐな一本道です。
歩くのが大変な方には、
トラクターを使った送迎車もあります。
野付半島ごしに見える知床半島。
明日登る羅臼岳はどれだろう?
遊歩道には花がいっぱい。
エゾフウロ
ハマナス
ノコギリソウ
エゾカワラナデシコ
先にある、トドワラに到着。
ここから先は湿地帯。
木道はY字型になっている。
まずは左側に。
こういう景色は初めて見ました。
海水なので、海の香りがします。
鳥たちにとっては楽園ですが、
浅瀬の近くには、鳥を狙うキツネがいました。
次に右側へ。
この先にトドワラがあります。
トドワラの枯木群
砂嘴の上にあったトドマツ群が、
海水面の上昇や砂嘴の沈降により
海水で枯れて変化したもの。
枯木の大部分は、樹齢90~120年のトドマツ。
ナラワラもトドワラも枯れ木なのに
倒れず残っているのは不思議な光景でした。
これが、トラクターを利用した送迎バス(有料)。
ちょっと乗ってみたかったけど、
帰りもぶらぶら歩きました。
野付半島からの帰り道、
會の文字が目に入り、思わずレンタカーを止めました。
そこには、會津藩士の顕彰碑がありました。
幕末、会津藩は京都守護と並行して
現在の別海町から紋別市までを
領地として、ここ標津町に本陣を置いて、
北辺の防衛、開拓の任にあたっていた。
ただ幕末の動乱で、ほとんど記録が残っておらず、
当の会津でもあまり知られていないらしい。
まじめな会津藩士、
この地でがんばっていたのだと思います。
急に言ってみた北海道の羽根、野付半島。
とても良い場所でした。
サイクリングもできるようなので、
サイクリングもしてみたい。
アスファルトを突き破る蕗。
なんてたくましいのだろう。