韓国の貨幣の歴史を知る 韓国銀行貨幣博物館
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海外旅行に行くときは、カード決済派ですか?現金決済派ですか?以前は、小切手のようなトラベラーズチェックがありましたが、今でもあるのでしょうか?
旅行中にはコインがたまります。コインは再両替できません。また、慣れないので券面額がわからないし、計算も難しい。結構コインがたまります。
何年か前は、羽田、関空などに再両替機があって、コインをまとめて入れてスイカにチャージすることができました。あの機械は今でもあるのかな?
韓国でよくやるのは、余ったウォン硬貨を持って、地下鉄の駅に行き、Tマネーカードにチャージします。これで結構コインをなくすことができます。韓国では、コンビニでも屋台でもカードでピッが普通なので、硬貨を使っているのは旅行者くらいでしょう。
お金の話をしたこところで、ソウル事務所長が南大門の韓国銀行貨幣博物館に行ってきたそうなので、また写真を借ります。
韓国銀行貨幣博物館は、元の韓国銀行(韓国の中央銀行)の建物です。
東京駅の駅舎に似ていますね。写真を撮りに来る韓国人も多いようです。日本統治時代の建物は、この貨幣博物館に、新世界百貨店、ソウル駅の旧駅舎、ソウル市図書館だけ。いつ壊されるのか心配です。
来年(2024年)、日本の紙幣デザインが変わり、一万円札が渋沢栄一になるとのことですが、実は韓国で最初に流通した実質的な紙幣には渋沢栄一がデザインとして使われていました。それも展示されています。
正面玄関です。
ソウル事務所長によれば、貨幣博物館は事務所から近いので、いつでも行けると思っていたら、入館するまでの手続が大変だったそうです。
私も同じ事務所に勤務していましたが、いつでも行けると思っていて、結局行かずに日本に帰ってきました。
さて、入館までの手続は、
1.予約が必要
2.予約するためにはWEBサイトにログインする
3.ログインするためには会員登録が必要
4.会員登録するためには本人確認が必要
この本人確認が、外国人にとってはとても厄介です。
貨幣博物館は事務所の2、3軒隣にあるのに、本人確認のために、地下鉄に乗って15分くらいかけて、わざわざ汝矣島(ヨイド)まで行き、アイピン登録をしたそうです。
ここまでやって、ようやく、入館の予約をすることができたそうです。
もっとも、本人名義のスマホがあれば、もう少し簡単な手続なんだそうですが、外国人が自分名義のスマホを持つことが、これまた手続が大変です。
予約なしで入館できればとても楽なのに。
豪華で綺麗な内装です。
館内でスタンプラリーもやっていました。
貨幣鋳造の歴史など紹介しています。
北朝鮮の紙幣も展示。金日成総書記やチュチェ思想を感じさせるプロパガンダ的なデザイン。
1960年に韓国最初の紙幣が作られたようです。
韓国最初の紙幣。通貨単位がウォンではなく、ファンになっています。街中でも、時折✖️✖️ファンと書かれた値段を見かけるそうです。もっとも、今はファンは通貨の単位としては使われていないので、洒落でしょうが。
真ん中の段の紙幣は未発行の紙幣だそうです。印刷はしたけど、流通することはなかった?どういうことでしょう?
李承晩元大統領の紙幣。円になっていますね。
渋沢栄一のデザインの紙幣。第一銀行朝鮮支店が釜山に作られ、そこで発行されたそうです。正確には紙幣ではなく、約束手形のようなもので、これを第一銀行に持っていけば、無条件で円に換えてもらえたそうです。。その、兌換性をもとに韓国内で実質的な決済手段、すなわち紙幣として、流通していたようです。
ミュージアムショップは閉鎖中。
ゲームで遊べました。。親子連れがほとんどでした。
2階のテラス。写真を撮る女子グループが多いそうです。
2階から1階を見たところ。
2階の廊下。2001年に貨幣博物館としてオープンさせるために、リノベーションしているため、新しいです。
1階の廊下。進行方向を示す緑の矢印をテープで貼るのは、この建物に合わないのではないかな。
2階へ上がっていく階段。建物のデザインはかっこいい。
審議委員会室。ここで、韓国銀行の重要事項が決定されていたようです。日銀と同じで、少人数で決定していたようです。
韓国銀行の総裁の部屋。
総裁の椅子にはQRコードが飾られています。敢えて椅子に置く必要はないと思いますが、このデスクを写真に収めようとした人の画面には、QRコードのリンク先が出てくるように狙ったのだと思いますが、場違いじゃないでしょうか?
金庫室を模した資料室。
お札が山積み⁉️当然、全てレプリカだそうです。本物の韓国銀行の中にはこういう感じで、紙幣が準備されているのでしょう。
貨幣博物館の裏には韓国銀行統合別館が建設中。
今年の3月23日に完成とあります。
工事現場へのドアが開いていました。閉め忘れでしょうか。