この日から、ヨーロッパはサマータイムに。
スモメダ見たいのはヤマヤマだけど、時計が1時間早まったせいで睡眠時間が1時間減っちゃう。
なので、スモメダはすっぱり諦めてこの日はしっかり眠りました。
それでも、青い空を見るとやっぱりどこかに出かけたい気持ちが湧き上がってくる。
スカラ座周辺に心残りがあるから、ちょっとだけでも散歩に行ってみよう。
(今回はオペラやバレエは見られないけど、スカラ座の建物だけでも見たい)
地下鉄の自動券売機で切符を買おうとしたら、20ユーロ札を受け付けてくれない。
もっと小さい単位のお金を入れろ、って表示されるけど、持ってない。
えええ、使えるはずじゃないのー?
ほかの券売機を当たってみても同様、やっぱりお金をくずすしかないけど、周囲に両替機は見当たらないし駅員さんもいない。
仕方なく駅を出て、何か買ってお金をくずそうと思った時に目に入ったお花屋さん。
今、花を買っても、散歩に出かける前だしジャマかなぁと思ったけど、離れる前にお店のおじさんが客を察して出てきちゃった。
おいくらですか?と聞いてみると、一本2ユーロから。
ジェスチャー交じりで、「1本だけ欲しい、これをコサージュみたいに飾りたいんだけど」と伝えたら、なんとかわかってもらえたらしい。
おじさん、いろいろなものを引っ張りだしてきて、あーだこーだ考えてくれた後、針と糸を持ち出して、私のコートにお花を縫い付けてくれた。
綺麗〜
いくら「頭がお花畑」な私でも、日本ではさすがにこんなことやれないんだけど、まぁミラノならこれもありでしょ!
子どものようなワクワク気分で、ミラノ中心部へ出かける。
モンテナポレオーネの駅を出てスカラ座を探して歩き始めると、何やら走ってくる人がたくさんいる、、、
そっか、今日はミラノでマラソン大会があるんだった!
グッドタイミング♪
花屋も走る、犬もベビーカーも。
なんか、カオス〜
スカラ座の角でマラソンコースは曲がって離れていった。
ボレロ、見てみたかったな。
ちょっと今回は時間が合わず断念。
でも、ボリショイの時みたいに寝ちゃうかもしれないから、まぁいっか。
スカラ座の目の前にはダ・ヴィンチの像が広場を見下ろす。
ミラノの邸宅美術館の一つ、ポルディ・ぺッツォーリ美術館へ。
その昔のミラノの貴族ポルディ・ペッツォーリの邸宅と彼の収集品を展示している美術館。
ゴージャスな調度品や美術品の数々、裕福な暮らしを伺い知る。
駅へ戻る道を一人で歩いていると、日本人の女性の方に目ざとく「アリーナへ行かれるんでしょ?」と声をかけられる。
この方もミラノワールドを見に来てらしたそうなのだけど、オペラや映画もとてもお好きで、同じくスカラ座を見にいらしたという。
イタリアの映画やオペラの音楽が昨日のアイスダンスのプログラムなどに取り上げられていた、フィギュアスケートは音楽も芸術もスポーツも全てが集約していて面白いんだ、とおっしゃる。
私も全く同感です!
私もそれでフィギュアスケートがいっそう好きになったから。
(イタリア映画はニューシネマパラダイスくらいしか知らないけど、エンニオ・モリコーネの音楽が大好き!去年、新葉ちゃんも使ってた。)
短い立ち話だったけど、なんだか楽しいお話をさせていただきました。
ホテルにいったん戻って着替えて再出発。
会場への地下鉄は、マラソン大会から帰る人とフィギュアに行く人とでぎゅうぎゅう詰め。
すごい勢いで押し込まれる。
乗れただけなんとか良かった。
時間ギリギリで会場入り。
エキシビションのオープニングもいろんな工夫がされていた。
オーケストラの指揮者を模した少年の合図で幕を開けると、ピアノの生演奏に合わせてバレエが氷上で披露される。
わ、ここでバレエが見られるとは感激。
今回はご縁なしかと思ってたから。
エキシビションの演目は今まで見たことのないプログラムが多数あって、なかなか面白かった。
特にイタリアの選手たちはエンターテイナーだらけ。
ホントに楽しませてくれる。
キーガンのエキシプログラムも初めて見たけど、すごい運動量。
跳んで跳ねて、最初から最後まで息をつかせぬ勢いで滑りきって、大歓声!(本人もめっちゃ楽しそうだった笑)
しょーま君のエキシビションはこれで何度目だっけ。
頑丈だと思ってた君まで今回は怪我してたらしいけど、大丈夫なのかな。
とりあえず、演技中に怪我の影響は感じられなかった。
ホントにお疲れさま!
フィナーレは火花と紙吹雪の嵐!
こんなに紙吹雪をまいちゃったら、スケートできないよ( ̄O ̄;)
オマケの、ザギトワちゃんの魅惑的すぎる後ろ姿と、シャオユーとのツーショット。
月曜日。
空港で、ネイサンに出会いました。
一人で全部の荷物を持って(スケート靴はどこに入れてるんだろ?)、周りには誰もいる様子なし。
これからSOIに向かうのかな。
ネイサンがヒマそうに見えたので、思い切って話しかけてみました。
英語は下手だけど心で勝負!と思って、
「君のフリースケーティングのプログラムはとても好きだ。素晴らしい演技だったと思う。優勝おめでとう!」と言ってみたら(言ったつもり)、
「Thank you」と例の声で返事をしてくれて、握手してもらえました。
オーサーの手もそうだったけど、スケーターの手って男性でも意外と大きくない。
見たまんまの、優しげな手でした。
(ヘアスタイルも、今くらいのちょっともじゃもじゃが君らしいね笑)
好敵手、ネイサン。
来期も楽しみにしてるから。
ちなみに、チェン=陳、ジョウ=周だそうです。
中国から来たという子に教えてもらったのですが。
陳さんに周さんだなんて、なんだかイメージ変わる〜笑
飛行機がマルペンサ空港を飛び立つと、今回行けなかった湖水地方の景色とアルプスが見えてきました。
アルプスの山々を越えてヘルシンキへ!
快晴の空に、雪をかぶった山々が映える。
→Alps
ヘルシンキはさらっと乗り継ぎ、おかげさまで無事帰国いたしました。
私のスケートの旅は、このミラノで全てが終わるかなと思ってました。
ところが、今まで貯めたマイルで仙台往復の特典航空券を取れたので、パレードを見られることに。
しかも初めて、スケートのチケットまで当たりました(CiONTUの)![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
今まで、試合もショーも一度もチケットが当たらなかったのに。
まだ来期をどうするか決めてないけど、なんだかワクワクする。
また一緒に走れるのかな。
だって、この先のドアも開いたのだから。