有川浩(本名:山本浩子)

1972年6月9日生まれ

小説家

 

 

「フリーター、家を買う。」「県庁おもてなし課」「空飛ぶ広報室」「阪急電車」「植物図鑑」「三匹のおっさん」などなど、ドラマ化・映画化される作品を続々と生み出す、小説家・有川浩さん。
 

元々は10代をメインターゲットとした、「ライトノベル」という分野でデビューしているのをご存知でしょうか?
「ライトノベル」の定義は曖昧ですが、漫画テイストの表紙や挿絵が使われているのが主な特徴です。その特徴から、映像化される場合にはまずアニメ化されるのがライトノベルの王道コースです。
しかし有川浩さんの場合、アニメ化された作品は1作のみ(映画・ドラマは11作)。
「圧倒的にドラマ化・映画化の方が多いライトノベル作家」という、異色の作家・有川浩さんについて紐解いてみたいと思います。





●有川浩さんの持つ数字
・本名:山本浩子さん B7(16) D8 S8 P9 R6(15)
・作家名:有川浩さん B7(16) D6 S9 P6 R4(13)



●誕生数「7」好きなものをとことん突き詰める!研究者
生まれ持った資質を示すバースナンバーは「7」。

作家名でも本名でもどちらでも「7」が来ていることから、「7」の持つ深い探究心やスペシャリスト気質は、彼女の根幹とも言える要素でしょう。

家族愛から恋愛、はたまた地方自治体を舞台にしたお話など、様々なテイストのお話を生み出す彼女ですが、実は、デビュー作から4作連続で「軍隊モノ」を書いたほどの軍隊マニア。
陸海空すべての自衛隊を書き、さらに「図書館戦争」という作品ではオリジナルの軍隊を作り上げています。
自衛隊経験者なのかと思うほど詳細な描写がありますが、彼女には入隊経験はナシ。全て彼女の内的情熱による探究心と、凝り性気質に因るものです。

有川浩さんのYearサイクルは、25の7から始まり、13歳で一桁代に戻るまでほぼずっと20番代が続き、さらに13歳で始まったのは2の周期。21歳までずっと2の波動を受けていた彼女だからこそ「とことん調べる側」に回ったと読むことも出来ます。
もし1の波動から始まっていたら、好きが高じて本当に入隊してしまっていたかもしれませんね。

☆彼女の誕生数が「7」であることがよく分かる作品:「図書館戦争」


●運命数「8」実社会で現象化する力に満ちたエキスパート
仕事面に大きく影響が出る運命数は、本名が「8」、作家名では「6」が来ています。

軍隊マニアだった彼女が、その知識や愛情を「小説」という形にしたのは、まさに現実性とバイタリティに富んだ「8」を運命数に持つ人らしいですね。
さらに彼女の小説の登場人物には、超能力や魔法といったものを使える人物は出て来ません。
デビューから四作目までは、実在しない生物や現象が出て来ますが、それ以降はほとんど現実性の高いお話が中心です。
おとぎ話のような世界観ではなく、実社会で起こり得る話・もしくはすでに現実で問題となっているテーマをよく選んでいる点に彼女の「8」らしさを感じます。

また彼女の作風は、時には胸が苦しくなるシーンもあるものの、必ず最後はハッピーエンドで、主人公だけでなく作品を彩る脇役達までも幸せになるのが特徴。
愛と調和の「6」が作家名の運命数に来ているからこその作風だと読みました。

☆彼女の運命数が「8」「6」であることがよく分かる作品:三匹のおっさん


●ソウル数「8」「9」堅実さとバイタリティと強い夫婦愛を持つスーパー主婦
魂の欲求を示すソウルナンバーは本名で「8」、作家名で「9」です。

大学卒業後就職し、結婚を機に家庭に入った有川浩さん。
生活の基盤をきちんと担ってくれるご主人の元で専業主婦として生活しつつ、31歳でライトノベル作家デビュー。
現実的かつ大胆でもある「8」らしい経歴といえますね。

また、彼女の作家デビューのキッカケだけでなく、その後何作も彼女に執筆のヒントを与え続けたご主人。山本浩子さんとしてだけでなく、有川浩さんとしてもご主人の存在は欠かせないものとなっています。
ご主人との強い絆があったからこそ生み出された作品がいくつもあり、作家名のソウル数が「9」であることに深い意味を感じます。

もし、彼女のソウル数が「8」だけだったら、デビュー後ほぼ毎年複数の単行本を出すほどのバイタリティはあっても、「ラブコメ女王」なんて呼ばれ方はしていなかったかもしれません。

☆彼女のソウル数が「8」「9」であることがよく分かる作品:ストーリ・セラー、阪急電車


●人格数「9」「6」冷静だけど人当たりの良い社交家
他者の目に映る表面的人格であるパーソナルナンバーは、本名で「9」、作家名で「6」が来ています。

「小説家」というと、気難しくてで人嫌いなんてイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし彼女は、作品がアニメ化された際に仲良くなった声優から、本2冊も書けるほど様々な話しを引き出せる仲になっています。
撮影中の映画の現場には、出来るだけ通って差し入れを持っていき、手伝えることがあれば協力するなど、気遣いを忘れない姿勢も見せています。

下手をすれば、「話したことを何でも小説のネタにしてしまう人」と敬遠されてしまう可能性もある中、彼女に喜んで体験談を話す人に恵まれているのは、一つは彼女の人当たりの良さゆえ。そして、もう一つは、彼女が見せる世界は必ず優しく魅力的な世界だからという信頼に因るものでしょう。作り話だからと、無遠慮に攻撃的な要素を盛り込むことはせず、あくまで冷静に「人」との交流を大事にしている様が作品からも読み取れます。

「9」の持つ冷静な社交性と、「6」の持つ優しさや親身さが彼女の人格を彩り、仕事や人生にも大きく良い影響をもたらしています。

☆彼女の人格数が「9」「6」であることがよく分かる作品:シアター!、キケン





●実現数「6(15)」「4(13)」:欲を断ち切り社会貢献へ?
本名のリアライゼーションナンバー「6」から読み取ったのは、エンターテイメント作家ではなく、社会貢献に繋がる活動が彼女のライフワークにも繋がっているのかもしれないという点です。

有川浩さんの作品にはデビュー作から、実社会で起きている問題への問いかけといった要素が大なり小なり含まれていることが多いです。
端的な例としては、「図書館戦争」では「表現の自由」について一石を投じていますし、「県庁おもてなし課」では地方自治体による町起こしの難しさが描かれています。「三匹のおっさん」は、50代男性読者に定年退職後の人生について考えさせる作品にもなっています。

近年では子供や母子を題材にした物語や、絵本の執筆も手がけている有川浩さん。

彼女の中に欲や執着心があるのかないのか、それがどんなものなのか、一読者の立場からは推測の域を出られませんが、もしそういったものがあり、断ち切ることが出来た結果が近年の作風や活動に繋がっているのなら、「子供」のことに関わる活動が彼女のライフワークなのかもしれないと、実現数「6」から読み取りました。

また、現在は自身のことを「大人向けライトノベル作家」と自称している彼女の作家名でのリアライゼーションナンバーは、カルミックナンバー「13」を持つ「4」。
カルミックナンバー「13」は破壊と創造を繰り返し、常に学びを喚起されるナンバー。
ライトノベルは子供が読むものという常識を破壊し、大人向けライトノベルという独自のジャンルを創造し、更には自身の得意ジャンルと見られていた「軍隊もの」や「ラブコメ」作品以外のジャンルも精力的に執筆しています。

有川浩という作家名はご自身で付けたものなので、ご自身で「4-13」という実現数を設定し、それを運命数「8」のバイタリティや実行力で立ち向かっているように感じます。

有川浩さんが、次のステージへたどり着いた時、ご自身のことをなんと称するのか楽しみでなりません。





●現在のステージ「9」:揺さぶりの強い作家人生が終わる時
廃人ナンバーとも言われる「9」のサイクルで作家デビューした有川浩さん。
学生時代から賞への応募はしていたものの、その時は作家デビューは叶わずじまいでした。しかし、専業主婦となり、久しぶりに書いてみた小説でいきなりデビューを果たします。
それまで一介の専業主婦だった彼女が、あれよあれよという間に売れっ子作家になり、天国のような世界を見れた一方で、謂れのない誹謗中傷やデタラメな情報を流され一度出版した本を別の出版社に移すなど、売れっ子相応の地獄も経験しています。

この出版社変更問題が起きたのは2014年。イヤーサイクルで見ると「13」の年でした。お知らせが現象として現れたその年以降、彼女の執筆ペースはガクンと落ちます。
それまで年に3本でも4本でも書いていた彼女が、今では年1本ペースです。
自身のブログで、ネジ曲がった記事を書いた情報サイトを名指しで触れたり、心無い人間からの面白半分な悪口コメントにも、自身で対応していたり。
揺さぶりの強い9の時期に、一人で頑張ってしまう「7」や、勝負したがる「8」のアマチュアな部分が出てしまったように思えます。

現在は公的な連絡を出版社越しに取り、ブログのコメントも受け付けないように設定しています。しかし今でもツイッターという広くからコメントが寄せられるSNSを、自身で更新していたり、「ずっと一人で戦っている気がする」といったつぶやきをするなど、まだ少し7や8のアマチュア部分が残っているようです。

しかしあと2年で次のステージ「1」へ移ります。創造性を司る「1」が、イヤーサイクルにも来ているので、新生有川浩が始まる時なのではないでしょうか。

ここ数年の彼女は、筆を走らせるペースを抑え、ドラマや映画の撮影現場に赴き、変化や内省の時間を多く取っているように見受けます。
「1」のステージまでに信頼出来る人との仕事環境を整え、断捨離まで済ませ、満を持しての新生有川浩の始動を心待ちにしています。


●Type2
Lead・Intelligenceが本名でも作家名でも5以上と、高い知性とリーダーシップを持っています。
強い論調でオピニオンリーダーと化すより、リードしないリーダーという存在が適しているので、物語を紡ぎ出すなど直接的でない導き方は最適です。


●イヤーサイクルから見る有川浩さん
・誕生:#25 2の波動を受ける、どちらかと言うと受け身がちな探求者。なるべくしてなったオタク感。

・結婚:3周期 時期は不明ですが、大学卒業後、就職し、結婚して寿退社とあったので少なくとも23歳以降だとすれば3の周期で結婚したものと思われます。ただの仲良しというよりどこか微笑ましい印象を受けるお二人の関係は、図書館戦争や植物図鑑などから見る主人公とその恋人になる相手の、対等の立場で、対等にギャンギャン言い合ってるパターンの多さからも窺い知れます。

・作家デビュー31歳:#11 分岐の年に作家デビュー。一度諦めたはずの小説家への道を再び歩み出し、賞を取り、活動を続けていくことを決意した年がまさに分岐点でした。

・デビュー翌年:#12 二桁が終わる「3」の年。まさに嬉しい・楽しいが詰まった年だったのでは?

・代表作「図書館戦争」発行(2006):#5 これまでの実在する軍隊+ファンタジーな設定という組み合わせから変化を遂げ、イチからオリジナルの世界観を作り出す作風にシフト。「5」の年に現状にしがみつかず変化を選んだのが功を奏したのか、2006年から2008年にかけて、図書館戦争は様々な賞で受賞&ノミネートします。





作品から、作者の人柄を考えることはあっても、作者自身から作風を考えることはしたことがなかったので、今回のレポートで初めての体験でした。
また、ただのファン目線では見いだせない部分が、数秘という観点から見てみると引き出せるのも興味深かったです。個人的に作品紹介や推薦をするのであれば、全然違う内容になると思います。
<「自分の目」だけじゃない視点・観点を得る。>
これが、私が数秘を学んだ上での一番の大きな意義で、それを実感させてもらうために有川浩さんが降って来たのかもしれないと思いました。

図書館戦争、是非読んでみてください。

 

 

 

 

Reported by 
AEONS Numerology Basic the 13th Class
Ichiri @ Keio-Inokashira Class