愛はどうして


公正さよりも人気があり


重んじられているのだろうか







どうして愛についてだけ


人は多くを語り


ひっきりなしに愛を賛美して


やまないのだろうか







公正さの方が


愛よりも知性的なものではないだろうか


愛は


公正さよりもずっと


愚かなものではないだろうか









実は


愛がそんな愚かなものだからこそ


全ての人にとって心地が良いのだ







愛は尽きぬ花束を持っていて


愚かなほどに


惜しみなく愛を与えてやまない


相手が誰であろうとも


愛に値しない者であろうとも


不公正な人間であろうとも


愛を贈られても


絶対に感謝などしない者であろうとも










雨は善人の上にも悪人の上にも


分け隔てなく降るが


愛もそんな雨と同じで


相手を選ばずに与え


びしょびしょに濡らしてしまうのだ