皆さんは、「ピンピンコロリ」という言葉をご存知でしょうか?
ピンピンコロリとは、
病気に苦しくことなく、元気に長生きし、最後は寝付かずにコロリと死ぬこと。また、そのように死のうという標語
です。(ウィキペディアより)
ピンピンコロリで人生を終えることのできる人は、10%以下といわれています。
つまり、10人のうち9人は、なんらかの原因で介護状態になるということです。
平成27年の日本人平均寿命は、男性が80.75歳、女性が86.99歳で、過去最高を更新しました(厚生労働省、生命表)。
認知症の最大の危険因子が加齢であることを考え合わせると、認知症もつ人も増加すると思われます。
運動や食事、知識を増やすことで病気を予防することは、とても重要なことです。
認知症を予防する方法もたくさん研究されています。
しかし、今のところ確実な予防法はありません。
「認知症にだけはなりたくないから、がんばって予防するぞ!」
と思いながら、脳トレをしていると、実際に自分が認知症になったときに、とても辛いです。
「認知症になったら、人生終わりだ…」
と思ってしまいます。
しかし、認知症は他人事ではありません。
予防法は確立していませんし、65歳以上の4人に1人は、認知症、もしくは軽度認知障害をもっているというデータがあります。
誰もが認知症をもつ可能性があるのです。
「認知症にならないよう予防すること」より、「認知症に備えること」の方が大切です。
脳トレ、ウォーキング、趣味を楽しみ、外出していろいろな人とおしゃべりすることは、とても大切なことです。
認知症になりたくないからがんばるのではなく、豊かな人生を送るために取り組むことをお勧めします。
そして、自分が認知症になったときに備えて(備忘)、認知症に関する正しい知識を持ちましょう。

